硝子の扉 歌詞 村川梨衣 ふりがな付

くるり クラリ 時計とけいの針はりが
くるり クラリ 狂くるい出だす頃ころ
くるり クラリ ふたりの針はりは
今宵こよい 此処ここで 出逢であえるだろう

心こころが近ちかづいて 僕ぼくたちはやっと気付きづいた
決けっして越こえられない ふたりの間あいだの境界線きょうかいせん

同おなじように見みえていても 何なにもかもが違ちがい過すぎて
キミの「青あお」と僕ぼくの「蒼あお」は 分わかり合あえない

誰だれも気付きづいてくれなくて
戸惑とまどいも悲かなしみも 全部ぜんぶ
初はじめて分わかり合あえたのに
キミのそばに行いけない

硝子がらすの扉とびら いつも邪魔じゃまする
キミの泪なみだ 止とめたくて
溢あふれる言葉ことばで キミの寂さびしさを
救すくい出だして GLORIA-グロリア-

ゆるり ユラリ 蝋燭ろうそくの火ひが
ゆるり ユラリ 消きえ落おちる頃ころ
ゆるり ユラリ ふたつの影かげは
月つきの下もとで 重かさなるだろう

チェスボードのマス目めが 足元あしもとに浮うかび上あがる
僕ぼくは「黒くろ」の上うえを 歩あゆむことしか許ゆるされない

白しろいヒカリ包つつむ世界せかい 黒くろい影かげも落おとすけれど
闇やみはどんなときも ヒカリを生うみ出だせない

いつも知しらないふりしてた
黒くろい夢ゆめ 白しろい夢ゆめ 並ならべ
同おなじ色いろの夢見ゆめみてると
できるだけ嘘吐うそつきいた

硝子がらすの扉とびら 決けっして消きえない
鍵かぎもみつけられなくて
扉とびらを叩たたいて 送おくり合あう合図あいず
切せつないだけ MISERIA-ミセリア-

Gratia... Plena... Cantare... Musica...
願ねがい(願ねがい)捧ささげ(捧ささげ)
僕ぼくは(僕ぼくは)十字じゅうじを切きるだけさ

硝子がらす越ごしに手てを合あわせる
喜よろこびも安やすらぎも 全部ぜんぶ
伝つたわるような気きがしたのは
幻まぼろしや夢ゆめじゃない

誰だれも気付きづいてくれなくて
戸惑とまどいも悲かなしみも 全部ぜんぶ
初はじめて分わかり合あえたのは
キミと僕ぼくであったから

硝子がらすの扉とびら 開あけられるのは
一度いちどきりでも 迷まよわず
僕ぼくの世界せかいなど 壊こわれたとしても
キミの元もとへ GLORIA-グロリア-

くるり クラリ 時計とけいの針はりが
くるり クラリ 狂くるい出だす頃ころ
くるり クラリ ふたりの針はりは
今宵こよい 此処ここで 出逢であえるだろう