雷鳴が鳴く頃 歌詞 KOTOKO ふりがな付

雨上あめあがり土つちの小道こみち
しっとり靴底くつぞこを包つつんでゆく
人影ひとかげもまばら 日曜にちようの公園こうえん
大おおきなポプラを見みつけたよ

遠とおくで笑わらいあう声こえ
遊あそぶ子犬こいぬの弾はずむ息いき
ずっと歩あるいて来きた老夫婦ろうふうふの背中せなか
誰だれも居いないジャングルジム
誰だれかが付つけた小鳥ことりの巣す
誰だれかのこと思おもう私わたし

全すべてはここにあって静しずかに息いきをする
高たかく伸のびたポプラのように
雷鳴らいめいが鳴なく頃ころ ふとつぶやいた
こんな幸しあわせもありかな…

軒下のきしたの小ちいさな世界せかい
そこで懸命けんめいに生いきるシュウメイギク
細ほそい体からだで風かぜとダンスを踊おどる
意地いじらしい彼女かのじょになりたかった

耳みみを突ついた争あらそう声こえ
床ゆかに撒まいた孤独こどくの屑くず
見みないふりをしてた残酷ざんこくな記憶きおくも
恥はじながらついた嘘うそも
情なさけない告白こくはくも今いま
私わたしの身体からだが吸すった雨あめ

全部ぜんぶ忘わすれたさ…なんて 強つよがってばっかだって
空そらが呆あきれて笑わらってる
気紛きまぐれな雨粒あまつぶ 頬ほおを冷ひやすから
君きみが恋こいしくなった

木きの下したで丸まるくなって飽あきるほど見上みあげていた
そうか私わたし、ずっと疲つかれていたのかな…。
ベンチから見渡みわたせる小ちいさな部屋へやに帰かえるまでの
30分ぷん小旅行しょうりょこう

全すべてはここにあって静しずかに息いきをする
高たかく伸のびたポプラのように
雷鳴らいめいが鳴なく頃ころ ふとつぶやいた
こんな幸しあわせもありかな…

深呼吸しんこきゅうして そっと見上みあげた
今日きょうも変かわらず高たかい空そら
一人ひとりきりの散歩道さんぽみち

もうそろそろ家いえへ帰かえろう……