泣きたかったんだ 歌詞 KOTOKO ふりがな付

わざと毛布もうふ一枚いちまいの中なかで くの字じになって
明あかり消けしたままで古ふるい映画えいがを見みてた

今いま、彼かれの頬ほおに涙なみだ落おちた
…切せつないね
そっと抱だきしめあう 肩かた撫なであう
風景ふうけいが止とまる

あんなふうに分わかり合あえたら…もっと
さようならって笑わらう笑顔えがおでさえ、思おもい出だせない
時ときが経たてば薄うすれるのかな?
今いまは、涙なみだ色いろのシーンだけ繰くり返かえして独ひとり
きっと、ただ、泣なきたかったんだ

わざと強つよい言葉ことば投なげて 距離きょりを計はかった
最低さいていな夜よるもひとりきりでソファに埋うもれた

あの物語ものがたりのようにはうまく行いかないね
誰だれかの手てを取とりたい 愛あいされたい
キリがなく巡めぐる

出会であう前まえに戻もどれるのなら
そっとセピア色いろの女性じょせいになれるように
魔法まほうをかけたい
作つくり笑顔えがお上手うまくなっても、ずっと
淋さびしさだけ心こころに突つき刺ささるストーリー
いつも、ただ、泣なきたかったんだ

寒さむくても、傷口きずぐち痛いたんでも、一人ひとりでも泣なかなかった
そう、大好だいすきだった時ときと別わかれが来きても、泣なけなかった

あんなふうに笑わらえるのなら…
それは木こ漏もれ陽色びいろ揺ゆれる映画えいがのシーン
いつか越こえたい
朝あさが来くれば戻もどれるのかな?
今いまは、TVの明あかりだけに埋うもれていたい
ずっと、ただ、泣なきたかったんだ

わざと窓まどを大おおきく開ひらけて TVを消けした
大おおきな太陽たいようがビル隙間すきま こっちを見みて