ゴロワーズを吸ったことがあるかい 歌詞 和幸 ふりがな付

ゴロワーズというタバコをすったことがあるかい
ほらジャン・ギャバンがシネマのなかですってるやつさ
よれよれのレインコートのエリを立たてて
短みじかくなる迄まで 奴やつはすうのさ
そうさ短みじかくなる迄まですわなけりゃダメだ
短みじかくなるまですえばすうほど
君きみはサンジェルマン通どおりの近ちかくを
歩あるいているだろう

ゴロワーズというタバコをすったことがあるかい
ひと口くちすえば君きみはパリにひとっとび
シャンゼリーゼでマドモアゼルにとびのって
そうだよ エッフェル塔とうと背せいくらべ
ちょっとエトワールの方ほうを向むいてごらん
ナポレオンが手てを振ふってるぜ
マリーアントワネットもシトロエンの馬車ばしゃの上うえに立たち上あがって
ワインはイカガとまねいてる

君きみはたとえそれがすごく小ちいさな事ことでも
何なにかにこったり狂くるったりした事ことがあるかい
たとえばそれがミック・ジャガーでもアンティークのカメラでも
どこかの安やすい バーボンのウィスキーでも
そうさなにかにこらなくてはダメだ
狂くるったようにこればこるほど
君きみは一人ひとりの人間にんげんとして
しあわせな道みちを歩あるいているだろう

君きみはある時とき何なにを見みても何なにをやっても
何事なにごとにもかんげきしなくなった自分じぶんに気きが付つくだろう
そうさ君きみはムダに年としをとりすぎたのさ
できる事ことなら一生いっしょう 赤あかん坊ぼうでいたかったと思おもうだろう
そうさすべてのものがめずらしく
何なにを見みても何なにをやってもうれしいのさ
そんなふうな赤あかん坊ぼうを
君きみはうらやましく思おもうだろう