富士ふじを背せにして 清水しみずを起たてば
ひとり残のこした お蝶ちょうに詫わびる
三保みほの松原まつばら 潮風しおかぜ吹ふけば
草鞋わらじに砂すなの 駿河湾するがわん
時雨しぐれ街道かいどう 旅たびすがた
[台詞せりふ]
「大政たいせい、仕度したくはいいか?
お蝶ちょう、船宿ふなやど末廣すえひろ あとをたのむぞ…」
あれが清水しみずの 次郎長じろちょう一家いっか
縞しまの合羽かっぱに 振ふり分わけ荷物にもつ
菅笠すげがさ深ふかく 足並あしなみ揃ぞろえ
街道かいどう一いちの いい男おとこ
風かぜに追おわれて 東海道とうかいどう
義理ぎりだ仁義じんぎと 世間せけんを渡わたり
幕末ばくまつ維新いしん その名なを残のこす
腰こしの長脇差ながどす 背中せなかに廻まわし
富士ふじの山麓さんろく 開墾かいこんへ
清水しみずの次郎長じろちょう 國くにづくり
富士fujiをwo背seにしてnishite 清水shimizuをwo起taてばteba
ひとりhitori残nokoしたshita おo蝶chouにni詫waびるbiru
三保mihoのno松原matsubara 潮風shiokaze吹fuけばkeba
草鞋warajiにni砂sunaのno 駿河湾surugawan
時雨shigure街道kaidou 旅tabiすがたsugata
[台詞serifu]
「大政taisei、仕度shitakuはいいかhaiika?
おo蝶chou、船宿funayado末廣suehiro あとをたのむぞatowotanomuzo…」
あれがarega清水shimizuのno 次郎長jirochou一家ikka
縞shimaのno合羽kappaにni 振fuりri分waけke荷物nimotsu
菅笠sugegasa深fukaくku 足並ashinami揃zoroえe
街道kaidou一ichiのno いいii男otoko
風kazeにni追oわれてwarete 東海道toukaidou
義理giriだda仁義jingiとto 世間sekenをwo渡wataりri
幕末bakumatsu維新ishin そのsono名naをwo残nokoすsu
腰koshiのno長脇差nagadosu 背中senakaにni廻mawaしshi
富士fujiのno山麓sanroku 開墾kaikonへhe
清水shimizuのno次郎長jirochou 國kuniづくりdukuri