御免なすって 歌詞 大江裕 ふりがな付

御免ごめんなすって まっぴらごめん
敷居しきい三寸しきいさんずん 借かり受うけまして
手前てまえ 無宿むしゅくの 渡わたり鳥どり
生うまれながらの 性根しょうねとやらで
筋すじが通とおるらにゃ 引ひけません
どうぞ宜敷よろしく お頼たのみします

御免ごめんなすって まっぴらごめん
夜よるの峠とうげ路じ 枯葉かれはを踏ふめば
やけに冷つめたい 草くさの露つゆ
ゆくか戻もどるか 思案しあんの道みちは
ねぐら持もたない 三度笠さんどがさ
どうぞ宜敷よろしく お頼たのみします

御免ごめんなすって まっぴらごめん
縞しまの合羽かっぱに 草鞋わらじの紐ひもが
辛つらくないかと 風かぜが哭なく
渡わたる世間せけんの 街道かいどうがらす
男おとこ磨みがいた 勇いさみ肌はだ
どうぞ宜敷よろしく お頼たのみします