いくじなし 歌詞 筋肉少女帯 ふりがな付

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よみ:いくじなし

いくじなし 歌詞

筋肉少女帯

1992.3.21 リリース
作詞
大槻ケンヂ
作曲
斉藤清二 , 筋肉少女帯
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フェティシストのあにはいくじなし
フェティシストのあにはいくじなし
それでもぼくねえさんとこいにおちました
フェティシストのあねはかわいくて
フェティシストのあねはかわいくて
それでも根性こんじょうなしおとここいにおちました

ぼくねえさんはうつくしかったがわかくしてんだ
あねうつくしかったが、いかれていた フェティシストだった
空模様そらもよう気嫌きげんわるには 夕暮ゆうぐれまで近所きんじょをうろつきまわった

葬式そうしきよる ねえさんの恋人こいびとしょうするおとこがやって
ぼくった「ケンジくん これからはぼくにいさんだとおもってくれ」
そのよるにいさんはぼくにぎってこうった
きみねえさんとは理解りかいっていたよ」
やがてかれ感極かんきわまったのかポロポロとなみだながはじめた
ぼくにぎりながら、なみだながはじめた
そのみょうあたたかくぼくはちょっといやだなァとおもっていた

それからしばらくしてにいさんはぼくいえあそびにるようになった
あそびにるというのはわけぼくかねをせびりにるのであった
「ケンジくん ちょっと都合つごうしてくれないか、
わる友人ゆうじんにひっかかってしまってねぇ」などといつつ
そのぼくからかねけとり
にいさんはテレたわらいをかべていたが、
ふいに真顔まがおになってぼくった「ケンジくん二人ふたりたびよう
どこかとおたびよう たこともないくにかぜかれたら
ねえさんのことなんかすぐにわすれられるだろう
のんびりくらそう あまりかねにはならないかもれないけれど
まっとうにきるということはそーいうことなんだなァ」
結局けっきょく二人ふたりでアンテナをりながらたびはじめた
テレビもないようなむらでもうれしそうにってくれて
「ありがたい」とまでってくれた ぼくなんだか気分きぶんがよかった
アンテナはぶようにれて ぼくたちはお金持かねもちになった
それはいい気分きぶんだった 一日中いちにちじゅうニコニコしてらした
そんなある ぼくだおれのおんなひと
そのひとこころなしかねえさんにていて にはなったが
たすけずにとおりすぎてしまった
つぎ 結局けっきょくそのひとんだといた
そのはなしをするとにいさんはぼく怒鳴どなりつけた
「ケンジくん!ケンジくん!ぼくはそんなおとこ教育きょういくしたおぼえはない
ねえさんだってあのかなしんでいるはずだ
ケンジくん!このいくじなしが!いくじなしが!この根性こんじょうなしが!」

ぼくにいさんは鉄棒てつぼうきだった
小学校しょうがっこう校庭こうてい開放かいほうにいって 二人ふたり鉄棒てつぼうでグルグルとまわった
グルグルまわっていると いやなことねえさんのことなんかは
不思議ふしぎわすれてしまえるのだった
まわりながらにいさんはぼくった「ケンジくんなんだか気持きもちがよいねぇ」
「なんだかとっても気持きもちがいいですねぇ」グルグルグルグル………
グルグルまわりながらにいさんはこうった
「ケンジくん!ケンジくん!いまおもうときみの そしてぼくねえさんのこと
とてもいいおもだったよねぇ」

にいさん!にいさん!いくじなしのにいさん!
ぼくきみねえさんを脳髄のうずい人間にんげんなか迷宮めいきゅうであるという
観点かんてんからあえてゆるそう だからにいさん
どんなにたくさんのひとがバカにしても
きみたちはフェティシストでありつづけてほしい
にいさん いているのか? にいさん いているのか?

しかし そのあにはしがないアンテナりで一生いっしょうえた
このいくじなしが…………

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