よみ:こぼれるすなのありあ だいいちがくしょう あくむ
零れる砂のアリア 第一楽章 悪夢 歌詞
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昏くらき空ぞらの彼方かなた 見上みあげる少年しょうねんは
帰かえれない故郷まちを心こころに刻きざんで
痩やせた父ちちの背中せなかを見失みうしなわぬようにと
凍こごえる手てを擦すり 歩あるき続つづけた
陰かげる時代じだいが映うつす世界せかいは
脆もろく儚はかなく まるで幻まぼろしのごとく
滅ほろびに向むかう大地ばしょ
明日あしたすらも約束やくそくされず
誰だれも夜明よあけを信しんじられない
等ひとしく在あるはずの太陽ひかりを奪うばい去さる冬ふゆ
死しの影かげに怯おびえて なお生いきる人々ひとびとの
嘆なげきさえ消けす程ほど 吹雪ふぶきは白しろく――
SIN TIRA
(矮小わいしょうな理ことわり)
SIO SIE ARIA OLRY TINDHARIA?
(これが女神めがみの望のぞんだ世界せかいだと?)
SIO SIE ARIA ARY SIRIA SYUA LORIA EN TIRA?
(女神めがみが与あたえて下くださった幸福こうふくだと?)
ふと立たち止どまる 父ちちの拳こぶしが鈍にぶく光ひかった
銀ぎんのナイフが僕ぼくを映うつして 木きの実みを砕くだいた
――逃にげろ 逃にげろ 逃にげろ…
――殺ころされるぞ
――あの刃はで僕ぼくの首くびを刎はねる気きだ
誰だれかの囁ささやきに 胸むねの鼓動こどうが高鳴たかなる
SIO SIE ARIA OLRY TINDHARIA?
(これが女神めがみの望のぞんだ世界せかい?)
RIO OLRY LORIA? RIO SHIRY AU?
(誰だれが自由じゆうを欲ほっすると云いうのか? 誰だれが明日あしたを悦よろこぶと云いうのか?)
FEL OLRY ARIA...!
(死しにたくはない…!)
足音あしおとと共ともに 耳みみに付つく呪のろいの歌うたが嘲笑あざわらった
幾度いくども幾度いくども 繰くり返かえされる 父ちちの言葉ことばは
――死しんでくれ 死しんでくれ
VARIA...VARIA...
(死しね…死しね…)
何処どこへ逃のがれれば僕ぼくは
生いきること 赦ゆるされるのだろう?
終おわりなき悪夢あくむ…
走はしり続つづけ 深ふかい木々きぎの狭間はざま
白しろい花はな 咲さき乱みだれる
静しずかな静しずかな湖みずうみの畔ほとり
辿たどり着ついた その森もり(場所ばしょ)で
僕ぼくは膝ひざを折おる
冷つめたい土つちに誘さそわれるように
全すべてを委ゆだねて…
WEL SIE RIO?
(あなたは誰だれ?)
ARIA...ARIA...
(命いのち…命いのち…)
RIO ARY...ARY ARIA.
(誰だれかが生いきてる…)
IO FIRY RIO OL SERIA.
(何なにかが多おおくの哀かなしみを与あたえている)
SYUA, LE WEL MERY RIO.
(だからどうか、彼かれを助たすけてあげて)
微かすかな鈴すずの音おとが 無数むすうに鳴なり響ひびく
やがて優やさしい音色ねいろのひとつが
僕ぼくに声こえをかけた
「――一緒いっしょに行いこう」
帰かえれない故郷まちを心こころに刻きざんで
痩やせた父ちちの背中せなかを見失みうしなわぬようにと
凍こごえる手てを擦すり 歩あるき続つづけた
陰かげる時代じだいが映うつす世界せかいは
脆もろく儚はかなく まるで幻まぼろしのごとく
滅ほろびに向むかう大地ばしょ
明日あしたすらも約束やくそくされず
誰だれも夜明よあけを信しんじられない
等ひとしく在あるはずの太陽ひかりを奪うばい去さる冬ふゆ
死しの影かげに怯おびえて なお生いきる人々ひとびとの
嘆なげきさえ消けす程ほど 吹雪ふぶきは白しろく――
SIN TIRA
(矮小わいしょうな理ことわり)
SIO SIE ARIA OLRY TINDHARIA?
(これが女神めがみの望のぞんだ世界せかいだと?)
SIO SIE ARIA ARY SIRIA SYUA LORIA EN TIRA?
(女神めがみが与あたえて下くださった幸福こうふくだと?)
ふと立たち止どまる 父ちちの拳こぶしが鈍にぶく光ひかった
銀ぎんのナイフが僕ぼくを映うつして 木きの実みを砕くだいた
――逃にげろ 逃にげろ 逃にげろ…
――殺ころされるぞ
――あの刃はで僕ぼくの首くびを刎はねる気きだ
誰だれかの囁ささやきに 胸むねの鼓動こどうが高鳴たかなる
SIO SIE ARIA OLRY TINDHARIA?
(これが女神めがみの望のぞんだ世界せかい?)
RIO OLRY LORIA? RIO SHIRY AU?
(誰だれが自由じゆうを欲ほっすると云いうのか? 誰だれが明日あしたを悦よろこぶと云いうのか?)
FEL OLRY ARIA...!
(死しにたくはない…!)
足音あしおとと共ともに 耳みみに付つく呪のろいの歌うたが嘲笑あざわらった
幾度いくども幾度いくども 繰くり返かえされる 父ちちの言葉ことばは
――死しんでくれ 死しんでくれ
VARIA...VARIA...
(死しね…死しね…)
何処どこへ逃のがれれば僕ぼくは
生いきること 赦ゆるされるのだろう?
終おわりなき悪夢あくむ…
走はしり続つづけ 深ふかい木々きぎの狭間はざま
白しろい花はな 咲さき乱みだれる
静しずかな静しずかな湖みずうみの畔ほとり
辿たどり着ついた その森もり(場所ばしょ)で
僕ぼくは膝ひざを折おる
冷つめたい土つちに誘さそわれるように
全すべてを委ゆだねて…
WEL SIE RIO?
(あなたは誰だれ?)
ARIA...ARIA...
(命いのち…命いのち…)
RIO ARY...ARY ARIA.
(誰だれかが生いきてる…)
IO FIRY RIO OL SERIA.
(何なにかが多おおくの哀かなしみを与あたえている)
SYUA, LE WEL MERY RIO.
(だからどうか、彼かれを助たすけてあげて)
微かすかな鈴すずの音おとが 無数むすうに鳴なり響ひびく
やがて優やさしい音色ねいろのひとつが
僕ぼくに声こえをかけた
「――一緒いっしょに行いこう」