今年ことし始はじめた 鉢植はちうえの
出窓でまど近ちかくの 夕顔ゆうがおの
一輪いちりんごとの 白しろい花はな
閉とじる季節きせつの もの足たりなさを
逢あったばかりの あの人ひとに
預あずけるだけで いいものを
恋こいはするもの されるもの
いえいえ 恋こいはしてしまうもの
何なにもしてない 時ときがふえたり
電車でんしゃひと駅えき 乗のり過すごしたり
もう何年なんねんも ひき出だしの
奥おくに寝ねていた ノートなの
半はん分以上ぷんいじょう 白しろいまま
次つぎの事件じけんを 待まっていたよう
あなたのことを 書かき始はじめ
あなたのことが 書かき切きれず
恋こいはするもの されるもの
いえいえ 恋こいはしてしまうもの
壁かべの暦こよみに しるしつけたり
電話でんわ鳴なるたび鏡かがみを見みたり
なぜかあなたの ことだけは
のどにつかえて 石いしのよう
とくに親したしい 友ともだちに
華はなやぐ声こえで 話はなしたいのに
季節きせつ待まち切きれず 咲さくキンセンカ
恋こいはするもの されるもの
いいえ してしまうもの
今年kotoshi始hajiめたmeta 鉢植hachiuえのeno
出窓demado近chikaくのkuno 夕顔yuugaoのno
一輪ichirinごとのgotono 白shiroいi花hana
閉toじるjiru季節kisetsuのno ものmono足taりなさをrinasawo
逢aったばかりのttabakarino あのano人hitoにni
預azuけるだけでkerudakede いいものをiimonowo
恋koiはするものhasurumono されるものsarerumono
いえいえieie 恋koiはしてしまうものhashiteshimaumono
何naniもしてないmoshitenai 時tokiがふえたりgafuetari
電車densyaひとhito駅eki 乗noりri過sugoしたりshitari
もうmou何年nannenもmo ひきhiki出daしのshino
奥okuにni寝neていたteita ノnoートtoなのnano
半han分以上punijou 白shiroいままimama
次tsugiのno事件jikenをwo 待maっていたようtteitayou
あなたのことをanatanokotowo 書kaきki始hajiめme
あなたのことがanatanokotoga 書kaきki切kiれずrezu
恋koiはするものhasurumono されるものsarerumono
いえいえieie 恋koiはしてしまうものhashiteshimaumono
壁kabeのno暦koyomiにni しるしつけたりshirushitsuketari
電話denwa鳴naるたびrutabi鏡kagamiをwo見miたりtari
なぜかあなたのnazekaanatano ことだけはkotodakeha
のどにつかえてnodonitsukaete 石ishiのようnoyou
とくにtokuni親shitaしいshii 友tomoだちにdachini
華hanaやぐyagu声koeでde 話hanaしたいのにshitainoni
季節kisetsu待maちchi切kiれずrezu 咲saくkuキンセンカkinsenka
恋koiはするものhasurumono されるものsarerumono
いいえiie してしまうものshiteshimaumono