母親ははおやの物語ものがたりに飽あきて 父親ちちおやの本ほんも読よみ飽あきて
風かぜの吹ふく 夜よる砂丘さきゅうを一人ひとり 少年しょうねんは旅たびに出でた
地平線ちへいせんの向むこうに何なにかがある
何なにかがきっとあると思おもった
見みえるのは砂すなばかり 砂すなの山やま 砂すなの谷たに
風かぜの吹ふく 夜よる砂丘さきゅうを一人ひとり 少年しょうねんは旅たびを続つづけた
地平線ちへいせんの向むこうに何なにがある
何なにかがきっとあると思おもった
のどはかわききって 頭あたまは狂くるいそうで
旅たびをあきらめかけた 少年しょうねんが遠とおくに見みた
地平線ちへいせんのあたりに見みえる 何なにかひとつの点てん
それがだんだん大おおきくなってくる
ラ…ラ…ラ…ラ…
喜よろこびの叫さけびをあげて ただ一目散いちもくさんに
その点てんめざして 少年しょうねんはかけ出だした
ラ…ラ…ラ…ラ…
そして見みた その点てんは 彼かれと同おなじ年頃としごろの
腹はらをへらしてつかれ切きった 少年しょうねんだった
母親hahaoyaのno物語monogataりにrini飽aきてkite 父親chichioyaのno本honもmo読yoみmi飽aきてkite
風kazeのno吹fuくku 夜yoru砂丘sakyuuをwo一人hitori 少年syounenはha旅tabiにni出deたta
地平線chiheisenのno向mukoうにuni何naniかがあるkagaaru
何naniかがきっとあるとkagakittoaruto思omoったtta
見miえるのはerunoha砂sunaばかりbakari 砂sunaのno山yama 砂sunaのno谷tani
風kazeのno吹fuくku 夜yoru砂丘sakyuuをwo一人hitori 少年syounenはha旅tabiをwo続tsuduけたketa
地平線chiheisenのno向mukoうにuni何naniがあるgaaru
何naniかがきっとあるとkagakittoaruto思omoったtta
のどはかわききってnodohakawakikitte 頭atamaはha狂kuruいそうでisoude
旅tabiをあきらめかけたwoakiramekaketa 少年syounenがga遠tooくにkuni見miたta
地平線chiheisenのあたりにnoatarini見miえるeru 何naniかひとつのkahitotsuno点ten
それがだんだんsoregadandan大ooきくなってくるkikunattekuru
ラra…ラra…ラra…ラra…
喜yorokoびのbino叫sakeびをあげてbiwoagete ただtada一目散ichimokusanにni
そのsono点tenめざしてmezashite 少年syounenはかけhakake出daしたshita
ラra…ラra…ラra…ラra…
そしてsoshite見miたta そのsono点tenはha 彼kareとto同onaじji年頃toshigoroのno
腹haraをへらしてつかれwoherashitetsukare切kiったtta 少年syounenだったdatta