人間の贅沢、ひとつ 歌詞 小椋佳 ふりがな付

訪おとずれては 去さる月日つきひは 人ひとそれぞれ 心尽こころづくし 力ちから尽づくし
何事なにごとかを 刻きざみ付つけて 自分史じぶんし書かく
顧かえりみれば その殆ほとんど 不十分ふじゅうぶんか 未完成みかんせいか
けれど人間にんげん 知しり得えたものの 積つみ重かさなりに 悦よろこび知しる

思おもえば 学まなびは 人間にんげんが 味あじわえる
それ自体じたい 贅沢ぜいたくのひとつ
望のぞめば 学まなびは 誰だれでもが 手てに出来できる
最高さいこうの 贅沢ぜいたくのひとつ

どんな神かみの 依怙贔屓えこひいきか 人間にんげんにだけ 与あたえられた 知しろうとする
探究心たんきゅうしん 学まなぶことの 充実感じゅうじつかん
闇やみに光ひかり 見みる快感かいかん 向上こうじょうという 満足感まんぞくかん
人ひとの歴史れきしに その密ひそやかな 一歩いっぽ一歩いっぽが 煌きらめきいてる

押おし付つけられ 義務付ぎむづけられ 学まなびをただ 疎うとんだ日々ひび
今いまにすれば 懐なつかしさに 笑えみを浮うかべ 思おもい返かえす
今いまは言いえる 楽たのしいから 嬉うれしいから 好すきだからと
学まなび続つづけて 昇のぼる坂道さかみち 実みのりの明日あしたが 垣間かきま見みえる

思おもえば 学まなびは 人間にんげんが 味あじわえる
それ自体じたい 贅沢ぜいたくのひとつ
望のぞめば 学まなびは 誰だれでもが 手てに出来できる
最高さいこうの 贅沢ぜいたくのひとつ

いつか言いおう 精一杯せいいっぱい 善いい命いのちを 生いきてきたと
いつの時ときも 瑞々みずみずしい 青春せいしゅん気分きぶん 抱だいていたと
真実しんじつへと 飽あくことなく 可能性かのうせいを 追おいかけたと
学まなび重かさねて 書かき終おわらない その自分史じぶんしに 悔くいは無ないと