「この坂道さかみち……」と 立たち止どまり振ふり向むいて
「ずっと昔むかし……」 なんて突然とつぜん 君きみ
「ここは奇麗きれいな丘おかだったの」と 呟つぶやいた
「まだ人間にんげんもいない頃ころ」と 微笑ほほえんで
君きみのその眼めに映うつる 景色けしきは見みえないけど
身みぶり手てぶり 惜おしまずに俺おれに伝つたえてる
そんな君きみの心こころに 広ひろがる景色けしきなら
俺おれにも見みえるね いつか
そう俺達おれたち こんなに近ちかくにいても
まだ 知しらないことばかりだね
「なんにもいらない 傍そばにいて」と言いった
君きみと駅えきまでの道みち
「前髪まえがみがちょっと…… 少すこし切きりすぎね」と苦笑にがわらい
でもえくぼは可愛かわいくて
今日きょうはスーツの 俺おれと映うつる駅えきの窓まどは
まるで二人ふたりの 記念きねん写真しゃしんみたいさ
「"アルバート"なんて ちょっと あの犬いぬには変へん」と
俺おれの友達ともだちけなして 首くびをすくめ
「だってあれ雌めすだよ」って 吹ふき出だしそうな君きみ
また悩なやみ一ひとつ忘わすれたよ
そう俺達おれたち わかってるのさ
二度にどとはいない 恋人こいびとだって事こと
「なんにもいらない 傍そばにいて」と言いった
君きみと駅えきまでの道みち
「このkono坂道sakamichi……」とto 立taちchi止doまりmari振fuりri向muいてite
「ずっとzutto昔mukashi……」 なんてnante突然totsuzen 君kimi
「ここはkokoha奇麗kireiなna丘okaだったのdattano」とto 呟tsubuyaいたita
「まだmada人間ningenもいないmoinai頃koro」とto 微笑hohoeんでnde
君kimiのそのnosono眼meにni映utsuるru 景色keshikiはha見miえないけどenaikedo
身miぶりburi手teぶりburi 惜oしまずにshimazuni俺oreにni伝tsutaえてるeteru
そんなsonna君kimiのno心kokoroにni 広hiroがるgaru景色keshikiならnara
俺oreにもnimo見miえるねerune いつかitsuka
そうsou俺達oretachi こんなにkonnani近chikaくにいてもkuniitemo
まだmada 知shiらないことばかりだねranaikotobakaridane
「なんにもいらないnannimoiranai 傍sobaにいてniite」とto言iったtta
君kimiとto駅ekiまでのmadeno道michi
「前髪maegamiがちょっとgachotto…… 少sukoしshi切kiりすぎねrisugine」とto苦笑nigawaraいi
でもえくぼはdemoekuboha可愛kawaiくてkute
今日kyouはhaスsuーツtsuのno 俺oreとto映utsuるru駅ekiのno窓madoはha
まるでmarude二人futariのno 記念kinen写真syashinみたいさmitaisa
「"アルバarubaートto"なんてnante ちょっとchotto あのano犬inuにはniha変hen」とto
俺oreのno友達tomodachiけなしてkenashite 首kubiをすくめwosukume
「だってあれdatteare雌mesuだよdayo」ってtte 吹fuきki出daしそうなshisouna君kimi
またmata悩nayaみmi一hitoつtsu忘wasuれたよretayo
そうsou俺達oretachi わかってるのさwakatterunosa
二度nidoとはいないtohainai 恋人koibitoだってdatte事koto
「なんにもいらないnannimoiranai 傍sobaにいてniite」とto言iったtta
君kimiとto駅ekiまでのmadeno道michi