船ふねの灯あかりが またたいて
呼よんでいるよに 泣なく霧笛むてき
港みなと裏町うらまち 日ひが暮くれて
今日きょうもさすらう 身みが哀かなし
風かぜに流ながれる 口笛くちぶえを ひとり聞きく
思おもい出だすのは ふるさとの
雨あめに咲さいてた 紅あかい花はな
うるむ火影ほかげに 背せを向むけて
そっとあの娘この 名なを呼よべば
節ふしも懐なつかし 口笛くちぶえが
胸むねに沁しむ
船ふねの影かげさえ ぼんやりと
かすむ夜霧よぎりの 港町みなとまち
早はやくお帰かえり カモメ鳥とり
明日あすはいずこか 誰だれが知しろ
風かぜに千切ちぎれる 口笛くちぶえの
淋さびしさよ
船funeのno灯akaりがriga またたいてmatataite
呼yoんでいるよにndeiruyoni 泣naくku霧笛muteki
港minato裏町uramachi 日hiがga暮kuれてrete
今日kyouもさすらうmosasurau 身miがga哀kanaしshi
風kazeにni流nagaれるreru 口笛kuchibueをwo ひとりhitori聞kiくku
思omoいi出daすのはsunoha ふるさとのfurusatono
雨ameにni咲saいてたiteta 紅akaいi花hana
うるむurumu火影hokageにni 背seをwo向muけてkete
そっとあのsottoano娘koのno 名naをwo呼yoべばbeba
節fushiもmo懐natsuかしkashi 口笛kuchibueがga
胸muneにni沁shiむmu
船funeのno影kageさえsae ぼんやりとbonyarito
かすむkasumu夜霧yogiriのno 港町minatomachi
早hayaくおkuo帰kaeりri カモメkamome鳥tori
明日asuはいずこかhaizukoka 誰dareがga知shiろro
風kazeにni千切chigiれるreru 口笛kuchibueのno
淋sabiしさよshisayo