微温ぬるい丈たけの 疵きずに 泥どろを 塗ぬり籠ごめみ
逝いき損そこねし 斎いみを 瞼まぶたに 重かさぬ
無数むすうに 散ちらばる 摘つみ取とりし 腫物しゅもつに
憫あわれびは 無なく 只ただ そと 羨ともしびて
為し合しあうとても せざる 受うけ太刀だち 風ふり すら
構かまえの侭まま 絶たえる 音おとも 無なく
屠ほふる毎ごとに 手馴たなる 血振ちぶるい 否いやむ 故から
其その 手てを 下おろして
振ふりかぶれば 落おちる 私わたしは 神鳴かみなり
生いきあぐねし 道みちが 亦また 血ちで 烟けぶる
末まつ魔まの 的ゆくはは 瞑めいひしぐとも 逸そらさぬ
突つけば 竭つく迄まで 只ただ 其その 灯火ともしびと
為し合しあうとても せざる 受うけ太刀だち 風ふり すら
構かまえの侭まま 絶たえる 音おとも 無なく
屠ほふる毎ごとに 手馴たなる 血振ちぶるい 否いやむ 故から
其その 手てを 下おろして
此この 身空みそらが 打うたれたい
尽つきせぬ 修羅しゅらにて 独ひとり笑えむ なれど
為し敢あうとても 畢おわること無なき 不離ふり 修羅すら
名乗なのる迄までも 無ないとしても 抑そも 名前なまえは無ない
動うごけば 無益むえきな 毀傷きしょうが 痛いたい 故から
其その 儘まま 討うたれて 棹さお立だち
微温nuruいi丈takeのno 疵kizuにni 泥doroをwo 塗nuりri籠gomeみmi
逝iきki損sokoねしneshi 斎imiをwo 瞼mabutaにni 重kasaぬnu
無数musuuにni 散chiらばるrabaru 摘tsuみmi取toりしrishi 腫物syumotsuにni
憫awaれびはrebiha 無naくku 只tada そとsoto 羨tomoしびてshibite
為shi合shiaうとてもutotemo せざるsezaru 受uけke太刀dachi 風furi すらsura
構kamaえのeno侭mama 絶taえるeru 音otoもmo 無naくku
屠hofuるru毎gotoにni 手馴tanaるru 血振chiburuいi 否iyaむmu 故kara
其soのno 手teをwo 下oろしてroshite
振fuりかぶればrikabureba 落oちるchiru 私watashiはha 神鳴kaminari
生iきあぐねしkiaguneshi 道michiがga 亦mata 血chiでde 烟kebuるru
末matsu魔maのno 的yukuhaはha 瞑meiひしぐともhishigutomo 逸soらさぬrasanu
突tsuけばkeba 竭tsuくku迄made 只tada 其soのno 灯火tomoshibiとto
為shi合shiaうとてもutotemo せざるsezaru 受uけke太刀dachi 風furi すらsura
構kamaえのeno侭mama 絶taえるeru 音otoもmo 無naくku
屠hofuるru毎gotoにni 手馴tanaるru 血振chiburuいi 否iyaむmu 故kara
其soのno 手teをwo 下oろしてroshite
此koのno 身空misoraがga 打uたれたいtaretai
尽tsuきせぬkisenu 修羅syuraにてnite 独hitoりri笑eむmu なれどnaredo
為shi敢aうとてもutotemo 畢owaることrukoto無naきki 不離furi 修羅sura
名乗nanoるru迄madeもmo 無naいとしてもitoshitemo 抑somo 名前namaeはha無naいi
動ugoけばkeba 無益muekiなna 毀傷kisyouがga 痛itaいi 故kara
其soのno 儘mama 討uたれてtarete 棹sao立daちchi