遥はるかに 海面うなもを臨のぞみて
静しずかに 瞼まぶたを閉とじれば 浮うかぶ
もう 泣なかないで 其その手離てばなして
眩くれ初そむ 虚空そらに焔ほむらが 仄ほのめくから
遥はるかに 前世ぜんせを悔くいるも
静しずかに 現世げんせの熾火おきびが 揺ゆれる
そう 言いわないで 風かぜに話はなして
眩くれゆく 凪なぎの辺ほとりを 見み詰みつめた儘まま
灯ともる 赤あかく 揺ゆれる
ゆらゆらと 揺ゆらめく
幻まぼろしの漁いさり火ひが 海原うなばらを染そめてゆく
若もしも辿たどり着つけたら 此この身みを灼やいて
灯ともる 赤あかく 揺ゆれる
ゆらゆらと 揺ゆらめく
灯ともる 赤あかく 揺ゆれる
ひらひらと 閃ひらめく
遥haruかにkani 海面unamoをwo臨nozoみてmite
静shizuかにkani 瞼mabutaをwo閉toじればjireba 浮uかぶkabu
もうmou 泣naかないでkanaide 其soのno手離tebanaしてshite
眩kuれre初soむmu 虚空soraにni焔homuraがga 仄honoめくからmekukara
遥haruかにkani 前世zenseをwo悔kuいるもirumo
静shizuかにkani 現世genseのno熾火okibiがga 揺yuれるreru
そうsou 言iわないでwanaide 風kazeにni話hanaしてshite
眩kuれゆくreyuku 凪nagiのno辺hotoriをwo 見mi詰mitsuめたmeta儘mama
灯tomoるru 赤akaくku 揺yuれるreru
ゆらゆらとyurayurato 揺yuらめくrameku
幻maboroshiのno漁isaりri火hiがga 海原unabaraをwo染soめてゆくmeteyuku
若moしもshimo辿tadoりri着tsuけたらketara 此koのno身miをwo灼yaいてite
灯tomoるru 赤akaくku 揺yuれるreru
ゆらゆらとyurayurato 揺yuらめくrameku
灯tomoるru 赤akaくku 揺yuれるreru
ひらひらとhirahirato 閃hirameくku