行ゆき過すぐ 亡なき身みの 群むれを
帷とばりが 漆黒くろに 染そめる
暮くれるも 在ありし世よは 帰かえりはせぬと
譬たとえば 宣のらさるるとて
齢よわいは 誰だれも 知しらず
明日あすにも 散ちり逝ゆく 我わが身みと 念もう
留とまれど 過すごせど 重かさなるが 随まま
辿たどりし 道形みちなり
遺のこるものが 在あるならば 悔くい乍ながら
弔とぶらう 迄まで
嗚呼ああ 過日かじつは 孔あなの海うみ
然さ為すれども 積つもりて 餞せんに 代かわる
萌もゆれど 枯かれれど 重かさなるが 随まま
辿たどりし 道形みちなり
遺のこるものが 在あるならば 笑えみ乍ながら
花はなを 手向たむける
行yuきki過suぐgu 亡naきki身miのno 群mureをwo
帷tobariがga 漆黒kuroにni 染soめるmeru
暮kuれるもrerumo 在aりしrishi世yoはha 帰kaeりはせぬとrihasenuto
譬tatoえばeba 宣noらさるるとてrasarurutote
齢yowaiはha 誰dareもmo 知shiらずrazu
明日asuにもnimo 散chiりri逝yuくku 我waがga身miとto 念moうu
留toまれどmaredo 過suごせどgosedo 重kasaなるがnaruga 随mama
辿tadoりしrishi 道形michinari
遺nokoるものがrumonoga 在aるならばrunaraba 悔kuいi乍nagaらra
弔toburaうu 迄made
嗚呼aa 過日kajitsuはha 孔anaのno海umi
然sa為suれどもredomo 積tsuもりてmorite 餞senにni 代kaわるwaru
萌moゆれどyuredo 枯kaれれどreredo 重kasaなるがnaruga 随mama
辿tadoりしrishi 道形michinari
遺nokoるものがrumonoga 在aるならばrunaraba 笑eみmi乍nagaらra
花hanaをwo 手向tamuけるkeru