夜よるに咲さく 紅あかい花はなの
花弁かべんをそっと摘つまみ上あげて
帰かえらない あの人ひとを待まつ
純白じゅんぱくの褥しとねに撒まいておくわ
刹那せつなしか飛とべない蝶ちょうの
この想おもいを奪うばい返かえして下ください
鏡かがみに映うつした傷跡きずあとは 今宵こよいも極彩色ごくさいしきの夢ゆめ
浮世うきよの運命さだめか 永久とわの罪つみか
答こたえは知しらない 行先いきさきは言いえないの
瑠璃色るりいろの西にしの空そらに
横よこたわる月つきをなぞりながら
懐なつかしい 甘あまい香かおりの
紫むらさきの煙けむりに抱だかれ寝ねるの
欠落けつらくして蜜みつの洩もれた
その果実かじつを叩たたき潰つぶしてあげるわ
戯たわむれ交かわした接吻くちづけは 優やさしい悪意あくいに満みちた味あじ
宴うたげに舞まい散ちる夢ゆめの跡あとの
その後ごは知しらない 寂さびしさは消きえないの
涙なみだにゆらめく 天あまの河がわに
かささぎ啼なく頃ころ
月影つきかげ途絶とだえた 夜よるの底そこで
狂くるい咲ざく恋こいの華はな
鏡かがみに映うつした傷跡きずあとは 今宵こよいも極彩色ごくさいしきの夢ゆめ
浮世うきよの運命さだめか 永久とわの罪つみか
答こたえは知しらない 悦楽えつらくは尽つきない
行先いきさきは言いえないの
夜yoruにni咲saくku 紅akaいi花hanaのno
花弁kabenをそっとwosotto摘tsumaみmi上aげてgete
帰kaeらないranai あのano人hitoをwo待maつtsu
純白junpakuのno褥shitoneにni撒maいておくわiteokuwa
刹那setsunaしかshika飛toべないbenai蝶chouのno
このkono想omoいをiwo奪ubaいi返kaeしてshite下kudaさいsai
鏡kagamiにni映utsuしたshita傷跡kizuatoはha 今宵koyoiもmo極彩色gokusaishikiのno夢yume
浮世ukiyoのno運命sadameかka 永久towaのno罪tsumiかka
答kotaえはeha知shiらないranai 行先ikisakiはha言iえないのenaino
瑠璃色ruriiroのno西nishiのno空soraにni
横yokoたわるtawaru月tsukiをなぞりながらwonazorinagara
懐natsuかしいkashii 甘amaいi香kaoりのrino
紫murasakiのno煙kemuriにni抱daかれkare寝neるのruno
欠落ketsurakuしてshite蜜mitsuのno洩moれたreta
そのsono果実kajitsuをwo叩tataきki潰tsubuしてあげるわshiteageruwa
戯tawamuれre交kaわしたwashita接吻kuchidukeはha 優yasaしいshii悪意akuiにni満miちたchita味aji
宴utageにni舞maいi散chiるru夢yumeのno跡atoのno
そのsono後goはha知shiらないranai 寂sabiしさはshisaha消kiえないのenaino
涙namidaにゆらめくniyurameku 天amaのno河gawaにni
かささぎkasasagi啼naくku頃koro
月影tsukikage途絶todaえたeta 夜yoruのno底sokoでde
狂kuruいi咲zaくku恋koiのno華hana
鏡kagamiにni映utsuしたshita傷跡kizuatoはha 今宵koyoiもmo極彩色gokusaishikiのno夢yume
浮世ukiyoのno運命sadameかka 永久towaのno罪tsumiかka
答kotaえはeha知shiらないranai 悦楽etsurakuはha尽tsuきないkinai
行先ikisakiはha言iえないのenaino