よみ:しんきろう
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地平線ちへいせんが見みえたよ 低ひくい月明つきあかり ひび割われた大地だいちの上うえ
擦すり減へったブーツとしわくちゃになった地図ちず 午前ごぜん零時れいじのとばりで
舞まい散ちる枯かれ葉はが冬ふゆの気配けはいを秋あきの夜露よつゆに伝つたえてる
雲くもと太陽たいようの狭間はざまに堕おちてく星ほしが森もりを包つつみ
どんな草木くさきも芽生めばえていくように 日々ひびも再生さいせいしていく
遠とおくで光ひかったカミナリを背せに方位ほうい磁石じしゃくを捨すてたら 指先ゆびさきを舐なめ風向かざむきを知しれ
どこまでも続つづく空そら 瞬まばたきする事ことも惜おしむような美うつくしい原野げんやに立たち
胸むねに手てをあてた時とき 走はしるがために背負せおった苦難くなんが蜃気楼しんきろうに消きえた
軌跡きせきを辿たどれば限界げんかいを知しって逝いった愛あいする人ひとに宛あてた
おそらく戻もどれない旅人ひとが書かいた遺書いしょのような手紙てがみを拾ひろった
「この視力めが衰おとろえ生命いのちを削けずってでも辿たどりつきたい聖地せいちがあるんだ」
と記しるされていたよ
どこまでも続つづく空そら 光ひかりは散ちりゆく者もの達たちを物語ものがたりに還かえす
ここからは一人ひとりだよ 北上ほくじょうしていく鳥とりの群むれが蜃気楼しんきろうに消きえた
すべて蜃気楼しんきろうに消きえた
旅たびの終おわりを知しりたくて
人ひとは蜃気楼しんきろうに消きえる
擦すり減へったブーツとしわくちゃになった地図ちず 午前ごぜん零時れいじのとばりで
舞まい散ちる枯かれ葉はが冬ふゆの気配けはいを秋あきの夜露よつゆに伝つたえてる
雲くもと太陽たいようの狭間はざまに堕おちてく星ほしが森もりを包つつみ
どんな草木くさきも芽生めばえていくように 日々ひびも再生さいせいしていく
遠とおくで光ひかったカミナリを背せに方位ほうい磁石じしゃくを捨すてたら 指先ゆびさきを舐なめ風向かざむきを知しれ
どこまでも続つづく空そら 瞬まばたきする事ことも惜おしむような美うつくしい原野げんやに立たち
胸むねに手てをあてた時とき 走はしるがために背負せおった苦難くなんが蜃気楼しんきろうに消きえた
軌跡きせきを辿たどれば限界げんかいを知しって逝いった愛あいする人ひとに宛あてた
おそらく戻もどれない旅人ひとが書かいた遺書いしょのような手紙てがみを拾ひろった
「この視力めが衰おとろえ生命いのちを削けずってでも辿たどりつきたい聖地せいちがあるんだ」
と記しるされていたよ
どこまでも続つづく空そら 光ひかりは散ちりゆく者もの達たちを物語ものがたりに還かえす
ここからは一人ひとりだよ 北上ほくじょうしていく鳥とりの群むれが蜃気楼しんきろうに消きえた
すべて蜃気楼しんきろうに消きえた
旅たびの終おわりを知しりたくて
人ひとは蜃気楼しんきろうに消きえる