君と二人で雪を投げた日 歌詞 藍空と月 ふりがな付

目めが覚さめても君きみは横よこに居いた

「ねぇ、今日きょうは出掛でかけよう
久ひさし振ぶりにしてみたいんだ、雪合戦ゆきがっせんを」

「おい、なんか言いってよ」
「君きみらしいなと思おもって」
「あと五ご分ふんだけ寝ねたら準備じゅんびしよ」

惜おしい命いのちなど無なかったんだ
君きみに全部ぜんぶ使つかえるのなら
本当ほんとうなんだ、長ながいことずっとそう思おもって生いきてきたけど
永ながらえたのならと願ねがった
君きみが喜よろこぶかなと思おもったんだ
本当ほんとうに、もしも、君きみがそうだとしたら嬉うれしいのだけれど

「ほら勝負しょうぶしに行いくよ!」
目めを覚さますと一いち時間じかんも経たっていた

流ながれもあえぬ様ようになった水みずを見みる
橋はしの先さきに足跡あしあとは一ひとつも無ない

頭あたまの雪ゆきを払はらい除のけて、少すこし怒おこった顔かおで君きみは言いう
「ねぇ全然ぜんぜん投なげてないんだけど!雪玉ゆきだま作つくるの速はやすぎない?」
「君きみの華麗かれいな雪玉ゆきだま捌さばきとやらはどこに行いってしまったの」
頭あたまは白しろいまま

ねぇ、惜おしい命いのちが出来できたんだ
なんて言いうかな、笑わらうだろうか
「遅おそいよ」って言いわれるだろうか
喜よろこんでくれるだろうか

忘わすれることを忘わすれてみたい
失なくなることを失なくしてみたい

手てすりに並ならんだ雪ゆきだるま
枝えだの生はえた方ほうが君きみらしい

惜おしい命いのちなど無なかったんだ
君きみに全部ぜんぶ使つかえるのなら
本当ほんとうなんだ、本当ほんとうにずっとそう思おもって生いきてきたけど
永ながらえたのならと願ねがった
君きみが喜よろこぶかなと思おもったんだ
本当ほんとうに、もしも、君きみもそうだとしたら嬉うれしいのだけれど

まぁ、そうじゃなくてもいいけどさ