よみ:かぜのきょうだい
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少年しょうねんの汗あせ光ひからせたまま 儚はかなき恋こいを運はこびゆく風かぜ
乙女おとめの肌はだに触ふれる夢ゆめさえ 見みれない程ほどに遠とおく
涙なみだの跡あとを消けしてゆくもの それもまぎれない風かぜだけど
口唇くちびるに青あお 心こころに嵐あらし 青嵐せいらんの樹きは風かぜに舞まう
今いまなつかしく 心こころに熱あつく よみがえる日々ひびは 風かぜの彼方かなた
旅たびの支度したくに明あけ暮くれていた 洗あらいざらしの心こころはいつか
旅たびの重おもさに少すこし汚よごれて 引ひき返かえせない道みちの途中とちゅう
白しろさも混まじる短みじかい髪かみを乱みだして過すぎるそれは風かぜ
口唇くちびるに歌うた 心こころに祈いのり 白秋はくしゅうの樹きは風かぜに散ちる
今いまなつかしく 心こころに熱あつく よみがえる日々ひびは 風かぜの彼方かなた
父ちちが愛あいした遥はるかな旅たびを辿たどる背中せなかに一いち塵じんの風かぜ
口唇くちびるに詩し 心こころには愛あい 玄冬げんとうの樹きは風かぜを知しる
草木くさきをゆらし季節きせつを渡わたる人ひとの命いのちは風かぜの兄弟きょうだい
乙女おとめの肌はだに触ふれる夢ゆめさえ 見みれない程ほどに遠とおく
涙なみだの跡あとを消けしてゆくもの それもまぎれない風かぜだけど
口唇くちびるに青あお 心こころに嵐あらし 青嵐せいらんの樹きは風かぜに舞まう
今いまなつかしく 心こころに熱あつく よみがえる日々ひびは 風かぜの彼方かなた
旅たびの支度したくに明あけ暮くれていた 洗あらいざらしの心こころはいつか
旅たびの重おもさに少すこし汚よごれて 引ひき返かえせない道みちの途中とちゅう
白しろさも混まじる短みじかい髪かみを乱みだして過すぎるそれは風かぜ
口唇くちびるに歌うた 心こころに祈いのり 白秋はくしゅうの樹きは風かぜに散ちる
今いまなつかしく 心こころに熱あつく よみがえる日々ひびは 風かぜの彼方かなた
父ちちが愛あいした遥はるかな旅たびを辿たどる背中せなかに一いち塵じんの風かぜ
口唇くちびるに詩し 心こころには愛あい 玄冬げんとうの樹きは風かぜを知しる
草木くさきをゆらし季節きせつを渡わたる人ひとの命いのちは風かぜの兄弟きょうだい