雨あめの仲見世なかみせ 敷石道しきいしみちの
石いしの窪くぼみの水溜みずたまり
時ときは流ながれる 情じょうは残のこる
そんな気きがして 肩かた寄よせる
顔かおを隠かくして 手てのひら出だして
何なにを占うらなう お兄にいさん
元気げんき出だしなと 雷門かみなりもんの
屋根やねで小鳩こばとが 声こえかける
雷門かみなりもんをくぐるとお線香せんこうの煙けむりがもくもくもくもく
立たった
大おおきな火鉢ひばちがある……
俺おれのおでこや手てのひらにお線香せんこうの煙けむりを何度なんども何度なんども
すりこんで「お前まえだけが生いきがいなんだからね
はやく大おおきくなっておくれよ」って祈いのった
おっかさん!
ああ なつかしいなあ
しゃがみこんだら つぶされる
頭あたまあげれば こ突つかれる
みんな見みてるさ 観音かんのんさまは
負まけちゃだめよと 手てを握にぎる
雨ameのno仲見世nakamise 敷石道shikiishimichiのno
石ishiのno窪kuboみのmino水溜mizutamaりri
時tokiはha流nagaれるreru 情jouはha残nokoるru
そんなsonna気kiがしてgashite 肩kata寄yoせるseru
顔kaoをwo隠kakuしてshite 手teのひらnohira出daしてshite
何naniをwo占uranaうu おo兄niiさんsan
元気genki出daしなとshinato 雷門kaminarimonのno
屋根yaneでde小鳩kobatoがga 声koeかけるkakeru
雷門kaminarimonをくぐるとおwokugurutoo線香senkouのno煙kemuriがもくもくもくもくgamokumokumokumoku
立taったtta
大ooきなkina火鉢hibachiがあるgaaru……
俺oreのおでこやnoodekoya手teのひらにおnohiranio線香senkouのno煙kemuriをwo何度nandoもmo何度nandoもmo
すりこんでsurikonde「おo前maeだけがdakega生iきがいなんだからねkigainandakarane
はやくhayaku大ooきくなっておくれよkikunatteokureyo」ってtte祈inoったtta
おっかさんokkasan!
ああaa なつかしいなあnatsukashiinaa
しゃがみこんだらsyagamikondara つぶされるtsubusareru
頭atamaあげればagereba こko突tsuかれるkareru
みんなminna見miてるさterusa 観音kannonさまはsamaha
負maけちゃだめよとkechadameyoto 手teをwo握nigiるru