よみ:ぼくはおろかなじんるいのこどもだった
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幼おさない僕ぼくは泣ないた
君きみが勇気ゆうきを見みせたとき
なぜなら僕ぼくには
勇気ゆうきがなかったから
幼おさない僕ぼくは笑わらった
君きみが失敗しっぱいしたとき
なぜなら僕ぼくもよく失敗しっぱいしたから
幼おさない僕ぼくは怒おこった
君きみが闘たたかいを挑いどむとき
なぜなら僕ぼくにも
理由りゆうがわかっていたから
幼おさない僕ぼくは空そらを駆かけた
君きみが誰だれかを助たすけに行いくとき
なぜなら君きみが
手招てまねきをしたから
幼おさない僕ぼくはうれしかった
君きみが誰だれかに抱だきしめられたとき
なぜなら僕ぼくも
誰だれかに抱だきしめられたかったから
君きみは朝起あさおきて
家族かぞくと食事しょくじをし
制服せいふくを着きて学校がっこうに行いった
君きみは恋こいをして
友達ともだちと遊あそび
無茶むちゃをして
大人おとなから叱しかられた
まるで僕ぼくと同おなじように
まるで僕ぼくと同おなじように
一度いちど 君きみが歩あるくときの
靴くつが擦こすれる音おとを真似まねたことがある
でも僕ぼくの靴くつが違ちがう音おとがした
やがて君きみは英雄えいゆうになった
君きみは愚おろかな人類じんるいのために犠牲ぎせいを払はらい続つづけた
君きみはその愚おろかな人類じんるいの仲間入なかまいりをしたいと願ねがった
僕ぼくにはどうすることもできなかった
そして君きみは
僕ぼくの英雄えいゆうになった
幼おさない僕ぼくは残酷ざんこくだった
君きみがアンドロイドと知しるまでは
なぜなら僕ぼくには愛あいも正義せいぎもなかったから
君きみがいなくなったとき
幼おさない僕ぼくは泣ないた
さびしかったからではなく
なぜなら僕ぼくは
愚おろかな人類じんるいの子供こどもだったから
君きみが勇気ゆうきを見みせたとき
なぜなら僕ぼくには
勇気ゆうきがなかったから
幼おさない僕ぼくは笑わらった
君きみが失敗しっぱいしたとき
なぜなら僕ぼくもよく失敗しっぱいしたから
幼おさない僕ぼくは怒おこった
君きみが闘たたかいを挑いどむとき
なぜなら僕ぼくにも
理由りゆうがわかっていたから
幼おさない僕ぼくは空そらを駆かけた
君きみが誰だれかを助たすけに行いくとき
なぜなら君きみが
手招てまねきをしたから
幼おさない僕ぼくはうれしかった
君きみが誰だれかに抱だきしめられたとき
なぜなら僕ぼくも
誰だれかに抱だきしめられたかったから
君きみは朝起あさおきて
家族かぞくと食事しょくじをし
制服せいふくを着きて学校がっこうに行いった
君きみは恋こいをして
友達ともだちと遊あそび
無茶むちゃをして
大人おとなから叱しかられた
まるで僕ぼくと同おなじように
まるで僕ぼくと同おなじように
一度いちど 君きみが歩あるくときの
靴くつが擦こすれる音おとを真似まねたことがある
でも僕ぼくの靴くつが違ちがう音おとがした
やがて君きみは英雄えいゆうになった
君きみは愚おろかな人類じんるいのために犠牲ぎせいを払はらい続つづけた
君きみはその愚おろかな人類じんるいの仲間入なかまいりをしたいと願ねがった
僕ぼくにはどうすることもできなかった
そして君きみは
僕ぼくの英雄えいゆうになった
幼おさない僕ぼくは残酷ざんこくだった
君きみがアンドロイドと知しるまでは
なぜなら僕ぼくには愛あいも正義せいぎもなかったから
君きみがいなくなったとき
幼おさない僕ぼくは泣ないた
さびしかったからではなく
なぜなら僕ぼくは
愚おろかな人類じんるいの子供こどもだったから