欲望 歌詞 佐野元春 ふりがな付

物憂ものうげな顔かおしたこの街まちの夜よる
天使てんしたちが夢ゆめを見みてる
コスモスの花束はなたばを抱かかえて
君きみに話はなしかける
「これからどこへゆこう?」
誰だれも答こたえられない
「これから何なにをしよう?」
誰だれにも見みえない
君きみが欲ほしい

5月がつのSanta Cruz
風かぜもさわやか
白しろい港みなとに浮うかぶ
古ふるぼけた小舟こぶねの中なか
僕ぼくと友達ともだちのMazzio
昼間ひるまから酔よいつぶれて
銀色ぎんいろの羽はねをした天使てんし
しばらく眺ながめていた
君きみが欲ほしい

Dream Dream Dream Dream...

カーニバルの夜よる
バルコニーに座すわって
とても奇妙きみょうな夢ゆめの中なか
君きみは燃もえ尽つきてゆく
人々ひとびとは憎にくしみあい
痛いたみさえも感かんじない
この街まちのジャズにまぎれて
グッド・ラックよりも
ショット・ガンがほしい
君きみを撃うちたい

Rescue Me Rescue Me...

翼つばさを閉とじたまま
陽気ようきなJesus Christ
雨あめに打うたれて
祈いのり続つづける
地下鉄ちかてつの窓まどに映うつる
欲望よくぼう 欲望よくぼう
ふくれてゆくだけの欲望よくぼう
何なにもかもが手てに届とどかない
そんな気きがするのさ
君きみが欲ほしい

Rescue Me Rescue Me...

物憂ものうげな顔かおしたこの街まちの夜よる
天使てんしたちが夢ゆめを見みてる
静しずかな月つきの雫しずくのなか
君きみは訪おとずれる
彼女かのじょの奥おくに隠かくれている
優やさしい魂たましいが輝かがやくとき
ありふれたこの言葉ことばを
何度なんども何度なんども繰くり返かえしたいのさ
君きみが欲ほしい

Dream Dream Dream Dream...