春はるには春はるの 花はなが咲さき
秋あきには秋あきの 花はなが咲さく
季節きせつの外そとに 咲さくかのように
うちすてられた 悲恋ひれん華はなの
花はなは淋さびしく 散ちってゆく
散ちりしく花はなを 踏ふみつけて
無情むじょうに人ひとは 往いきすぎる
実みのらぬ恋こいに 泣なく花はなもあり
よろこびあふれ 熟うれし実みを
ふたり貪むさぼる 恋こいもある
あざみの如ごとき 刺とげをもつ
心こころの花はなよ 初恋はつこいは
実みのらぬとても 愛いとしき花はなよ
叶かなわぬ恋こいに 身みを焦こがし
胸むねの谷間たにまに 散ちらす紅べに
春haruにはniha春haruのno 花hanaがga咲saきki
秋akiにはniha秋akiのno 花hanaがga咲saくku
季節kisetsuのno外sotoにni 咲saくかのようにkukanoyouni
うちすてられたuchisuterareta 悲恋hiren華hanaのno
花hanaはha淋sabiしくshiku 散chiってゆくtteyuku
散chiりしくrishiku花hanaをwo 踏fuみつけてmitsukete
無情mujouにni人hitoはha 往iきすぎるkisugiru
実minoらぬranu恋koiにni 泣naくku花hanaもありmoari
よろこびあふれyorokobiafure 熟uれしreshi実miをwo
ふたりfutari貪musaboるru 恋koiもあるmoaru
あざみのazamino如gotoきki 刺togeをもつwomotsu
心kokoroのno花hanaよyo 初恋hatsukoiはha
実minoらぬとてもranutotemo 愛itoしきshiki花hanaよyo
叶kanaわぬwanu恋koiにni 身miをwo焦koがしgashi
胸muneのno谷間tanimaにni 散chiらすrasu紅beni