一日いちにち一度いちどは仲見世なかみせを
雪駄せった鳴ならして 歩あるくのが
生いき甲斐がいなのさ あいつには
昔むかし流行はやった 六区ろっくの唄うたを
肩かたをゆすって 口くちずさむ
着流きながし姿すがたが いかすじゃないか
恋こいはやさしい ボッカチオ
ベアトリ姐ねえちゃん トチチリチン
エノケンロッパ 田谷たや力三りきぞう
どうせ親父おやじの うけ売うりだろが
やつが唄うたえば なんとなく
三文さんもんオペラの 匂においがするぜ
観音かんのんさまの 鳩はとぽっぽ
言問橋ことといばしの 都鳥みやこどり
幼おさななじみさ あいつには
下したにやさしく 上うえにはつよい
男臭おとこくさくて 義理堅ぎりがたい
べらんめことばが うれしいじゃないか
一日ichinichi一度ichidoはha仲見世nakamiseをwo
雪駄setta鳴naらしてrashite 歩aruくのがkunoga
生iきki甲斐gaiなのさnanosa あいつにはaitsuniha
昔mukashi流行hayaったtta 六区rokkuのno唄utaをwo
肩kataをゆすってwoyusutte 口kuchiずさむzusamu
着流kinagaしshi姿sugataがga いかすじゃないかikasujanaika
恋koiはやさしいhayasashii ボッカチオbokkachio
ベアトリbeatori姐neeちゃんchan トチチリチンtochichirichin
エノケンロッパenokenroppa 田谷taya力三rikizou
どうせdouse親父oyajiのno うけuke売uりだろがridaroga
やつがyatsuga唄utaえばeba なんとなくnantonaku
三文sanmonオペラoperaのno 匂nioいがするぜigasuruze
観音kannonさまのsamano 鳩hatoぽっぽpoppo
言問橋kototoibashiのno 都鳥miyakodori
幼osanaなじみさnajimisa あいつにはaitsuniha
下shitaにやさしくniyasashiku 上ueにはつよいnihatsuyoi
男臭otokokusaくてkute 義理堅girigataいi
べらんめことばがberanmekotobaga うれしいじゃないかureshiijanaika