カーテンコールはもういらない 歌詞 中村雅俊 ふりがな付

鶯色うぐいすいろのロフトの壁かべに
古ふるいポスターが 破やぶれてる
吹ふきだまりの 涙なみだの匂におい
うす汚よごれた靴くつで もみ消けした夜よる

別わかれの場面ばめんのたび
女おんなは女優じょゆうだった
ひきずれない 想おもい出でなら
冷つめたいことばを やさしくくれた

過すぎ去さった日々ひびには
カーテンコールは もういらない
ひとりで眠ねむるとき
夢ゆめになれば それでいい

よこなぐりの雨あめの街まちが
バーボングラスに 揺ゆれている
さびしい同士どうしが 出逢であうから
心こころのしぐさなど 火ひを貸かすくらい

幸しあわせ終おえてみてば
男おとこは喜劇きげきだった
傷きずついても 立たち止どまれず
丸まるめた背中せなかで 泣なくだけ泣ないた

美うつくしい日々ひびには
カーテンコールは もういらない
ふりかえるといつか
淡あわい彩いろどりの 絵えになれば……

過すぎ去さった日々ひびには
カーテンコールは もういらない
ひとりで眠ねむるとき
夢ゆめになれば それでいい