夕ゆう蝉ぜみ 消きえ残のこる
夏なつの 匂におい 問とい聞きく 年月ねんげつ
辺ほとりに 垂たれ籠こめる
黄泉よみの 帳とばり
薄明はくめいの 哭ね 湛たたえて
聴ゆるした 手てを挑かかげ
秋あきに請こう
緩ゆる緩ゆる 来きて 呉くれまいか
僅わずかな 今日きょうに 静しずかな 嘯うそを 奏かなで
幽かすかな 眩暈めまい 秘ひそかな 撥はね荷に
昔むかし方えの 記憶きおく 手繰てさぐり
重かさねた 手てを繋つなぎ
冬ふゆに添そう
嗄からび 果はてし 声こえ 涯かぎり
歌うたう 蜩かな
僅わずかな 今日きょうに 静しずかな 嘯うそを 奏かなで
幽かすかな 眩暈めまい 秘ひそかな 撥はね荷に
少すこし 閊つかえてる でも
僅わずかな 明日あすに 愚おろかな 今日きょうを 重かさね
仄ほのかな 歩あゆみ 慥たしかな 終おわり
流転るてんの 廻めぐりに 綴とじて
夕yuu蝉zemi 消kiえe残nokoるru
夏natsuのno 匂nioいi 問toいi聞kiくku 年月nengetsu
辺hotoriにni 垂taれre籠koめるmeru
黄泉yomiのno 帳tobari
薄明hakumeiのno 哭ne 湛tataえてete
聴yuruしたshita 手teをwo挑kakaげge
秋akiにni請koうu
緩yuるru緩yuるru 来kiてte 呉kuれまいかremaika
僅wazuかなkana 今日kyouにni 静shizuかなkana 嘯usoをwo 奏kanaでde
幽kasuかなkana 眩暈memai 秘hisoかなkana 撥haねne荷ni
昔mukashi方eのno 記憶kioku 手繰tesaguりri
重kasaねたneta 手teをwo繋tsunaぎgi
冬fuyuにni添soうu
嗄karaびbi 果haてしteshi 声koe 涯kagiri
歌utaうu 蜩kana
僅wazuかなkana 今日kyouにni 静shizuかなkana 嘯usoをwo 奏kanaでde
幽kasuかなkana 眩暈memai 秘hisoかなkana 撥haねne荷ni
少sukoしshi 閊tsukaえてるeteru でもdemo
僅wazuかなkana 明日asuにni 愚oroかなkana 今日kyouをwo 重kasaねne
仄honoかなkana 歩ayuみmi 慥tashiかなkana 終oわりwari
流転rutenのno 廻meguriにni 綴toじてjite