片手かたて拝おがみで 故郷こきょうをすてた
野暮やぼを承知しょうちの 旅たびがらす
あの日ひながめた まんまる月つきが
今宵こよい無宿者むしゅくの 背せを照てらしゃ
おっ母かあ恋こいしや 風かぜがおっ母かあの声こえになる
枯かれたすすきの 葉擦はずれの音おとが
荒すさむ心こころに なぜ優やさし
意地いじで流ながれた 二に年ねんと三さん月がつ
飾かざる錦にしきも ないままに
おっ母かあ達者たっしゃか せめて逢あいたや 草枕くさまくら
あすは東ひがしか それとも西にしか
ちびた草履ぞうりの 向むくままに
義理ぎりに引ひかれて 情なさけに揺ゆれて
故郷くには遠とおくに なるばかり
おっ母かあごめんよ 泣なくな未練みれんのしぐれ笠かさ
片手katate拝ogaみでmide 故郷kokyouをすてたwosuteta
野暮yaboをwo承知syouchiのno 旅tabiがらすgarasu
あのano日hiながめたnagameta まんまるmanmaru月tsukiがga
今宵koyoi無宿者musyukuのno 背seをwo照teらしゃrasya
おっoxtu母kaa恋koiしやshiya 風kazeがおっgaoxtu母kaaのno声koeになるninaru
枯kaれたすすきのretasusukino 葉擦hazuれのreno音otoがga
荒susaむmu心kokoroにni なぜnaze優yasaしshi
意地ijiでde流nagaれたreta 二ni年nenとto三san月gatsu
飾kazaるru錦nishikiもmo ないままにnaimamani
おっoxtu母kaa達者tassyaかka せめてsemete逢aいたやitaya 草枕kusamakura
あすはasuha東higashiかka それともsoretomo西nishiかka
ちびたchibita草履zouriのno 向muくままにkumamani
義理giriにni引hiかれてkarete 情nasaけにkeni揺yuれてrete
故郷kuniはha遠tooくにkuni なるばかりnarubakari
おっoxtu母kaaごめんよgomenyo 泣naくなkuna未練mirenのしぐれnoshigure笠kasa