ことしの冬ふゆは長ながいっちゃァ
四月しがつやいうとるがに
ため息いきまじりの千代せんよの声こえ
冷つめたい蒲団ふとんにもぐりこむ
胸むねにチラチラ燃もえあがる
蒼あおい炎ほのおに目覚めざめたら
雪ゆきが舞まう さらに舞まう 風かぜを誘さそってまた舞まい落おちる
螢ほたるは出でよるやろか 螢ほたるは降ふるやろか
銀蔵ぎんぞう爺じいの銀蔵ぎんぞう爺じいの おとぎ絵え眩まばゆゆい 螢川ほたるがわ
寒さむうないがか重じゅう竜りゅうは
夜汽車よぎしゃの網棚あみだなから
鴬色うぐいすいろした外套がいとうを
降くだして凍こごえた膝ひざに置おく
そして何年なんねん経たったやら
今いまも聞きこえる三味しゃみの音おと
糸いとが鳴なる さらに鳴なる 否いなもっととまた撥ばち叩たたく
越前岬えちぜんみさきは今いまも 昔むかしのままだろか
男おとこと女おんなの男おとこと女おんなの 哀かなしみ織おりなす 螢川ほたるがわ
糸いとが鳴なる さらに鳴なる 否いなもっととまた撥ばち叩たたく
越前岬えちぜんみさきは今いまも 昔むかしのままだろか
男おとこと女おんなの男おとこと女おんなの 哀かなしみ織おりなす 螢川ほたるがわ
ことしのkotoshino冬fuyuはha長nagaいっちゃitchaァa
四月shigatsuやいうとるがにyaiutorugani
ためtame息ikiまじりのmajirino千代senyoのno声koe
冷tsumeたいtai蒲団futonにもぐりこむnimogurikomu
胸muneにniチラチラchirachira燃moえあがるeagaru
蒼aoいi炎honooにni目覚mezaめたらmetara
雪yukiがga舞maうu さらにsarani舞maうu 風kazeをwo誘sasoってまたttemata舞maいi落oちるchiru
螢hotaruはha出deよるやろかyoruyaroka 螢hotaruはha降fuるやろかruyaroka
銀蔵ginzou爺jiiのno銀蔵ginzou爺jiiのno おとぎotogi絵e眩mabayuゆいyui 螢川hotarugawa
寒samuうないがかunaigaka重juu竜ryuuはha
夜汽車yogisyaのno網棚amidanaからkara
鴬色uguisuiroしたshita外套gaitouをwo
降kudaしてshite凍kogoえたeta膝hizaにni置oくku
そしてsoshite何年nannen経taったやらttayara
今imaもmo聞kiこえるkoeru三味syamiのno音oto
糸itoがga鳴naるru さらにsarani鳴naるru 否inaもっととまたmottotomata撥bachi叩tataくku
越前岬echizenmisakiはha今imaもmo 昔mukashiのままだろかnomamadaroka
男otokoとto女onnaのno男otokoとto女onnaのno 哀kanaしみshimi織oりなすrinasu 螢川hotarugawa
糸itoがga鳴naるru さらにsarani鳴naるru 否inaもっととまたmottotomata撥bachi叩tataくku
越前岬echizenmisakiはha今imaもmo 昔mukashiのままだろかnomamadaroka
男otokoとto女onnaのno男otokoとto女onnaのno 哀kanaしみshimi織oりなすrinasu 螢川hotarugawa