幸福を売る男 歌詞 越路吹雪 ふりがな付

おいらヴァガボンド 幸福こうふくと
楽たのしいシャンソン
売うって歩あるく
みんな見みてるおれが愛あいの
風かぜに乗のって通とおる空そらを
おいらは蒔まく いつの日ひも口くちづけの麦むぎを
この胸むねにはいつもある 夏なつや春はるの唄うたが

人ひとが悩なやみ涙なみだこぼす そんな時ときに
おいらは行いく
胸むねの中なかのほころびを つくろう為しめ
おいらは行いく

年としが来くれば来くる毎ごとに 濡ぬれた涙なみだほして
心こころの舟ふね出だす為ために おいらは唄うた うたう

おいら涙なみだ売うるよりも 笑わらい顔がおを売うるのが好すき
代だいはいらない 人ひとが誰だれも
幸福こうふくなら おいらいいさ

おいらは行いく いつの日ひも濡ぬれた涙なみだほして
この胸むねにはいつもある 夏なつや春はるの唄うたが

おいらヴァガボンド 幸福こうふくと
心こころにシャンソン 置おいて歩あるく
みんな見みてる軽かるい愛あいの 風かぜに乗のって
通とおる空そらを―――