遠い灯り 歌詞 錦野旦 ふりがな付

風かぜが泣ないてる夜よるは
あの女ひとの面影おもかげを
暗くらい窓まどにもたれ
そっと呼よんで見みる

どうせ一人ひとりで生いきて行いくなら
涙なみだは流ながすまい
遠とおい灯あかりにちぎれた夢ゆめが
浮うかんで又また消きえた
この胸むねの悲かなしみを誰だれに誰だれに告つげよう

星ほしが見みえない夜よるは
つかのまのやすらぎを
酔よえぬ酒さけに浮うかべ
一人ひとり振ふり返かえる
こんな冷つめたい世間せけんと知しらずに
ここまで来きたけれど
追おえは切せつない故郷こきょうの空そらに
心こころが又また揺ゆれる
この旅たびの終おわる日ひがいつかいつか来くるのか

どうせ一人ひとりで生いきて行いくなら
涙なみだは流ながすまい
遠とおい灯あかりにちぎれた夢ゆめが
浮うかんで又また消きえた
この胸むねの悲かなしみを誰だれに誰だれに告つげよう