愁うれいを胸むねに 秘ひめた男おとこが
さすらいの旅たびに ひとり出でかけた
柳やなぎさやかな 岸辺きしべに立たてば
訳わけもなく泣なけて来くる 北上川きたかみがわよ
ひばりは空そらに 唄うたいやまない
浮雲うきぐもよどこへ 旅たびに出でかける
遠とおく別わかれた あの人ひとしのぶ
草くさむらに咲さいている 昼顔ひるがおの花はな
流ながれにそって ひとり歩あるけば
夕月ゆうづきがいつか のぼる野末のずえに
家いえをめざして 子供こどもが帰かえる
この旅たびも終おえようか 北上川きたかみがわよ
愁ureいをiwo胸muneにni 秘hiめたmeta男otokoがga
さすらいのsasuraino旅tabiにni ひとりhitori出deかけたkaketa
柳yanagiさやかなsayakana 岸辺kishibeにni立taてばteba
訳wakeもなくmonaku泣naけてkete来kuるru 北上川kitakamigawaよyo
ひばりはhibariha空soraにni 唄utaいやまないiyamanai
浮雲ukigumoよどこへyodokohe 旅tabiにni出deかけるkakeru
遠tooくku別wakaれたreta あのano人hitoしのぶshinobu
草kusaむらにmurani咲saいているiteiru 昼顔hirugaoのno花hana
流nagaれにそってrenisotte ひとりhitori歩aruけばkeba
夕月yuudukiがいつかgaitsuka のぼるnoboru野末nozueにni
家ieをめざしてwomezashite 子供kodomoがga帰kaeるru
このkono旅tabiもmo終oえようかeyouka 北上川kitakamigawaよyo