浮世うきよ峠とうげの 吹雪ふぶきの中なかで
若わかい木きの芽めも 春はる仕度したく
苗なえで終おわるか ひのきに成なれるか
いまが大事だいじな 出世前しゅっせまえ
つもるがまんが 花はなを呼よぶ
負まけて崩くずれて また積つみあげる
寄木細工よせぎざいくの この命いのち
たった一ひとつの 親父おやじの形見かたみを
無駄むだにするなと 百舌もずが啼なく
街まちの谷間たにまに 星ほしがふる
義理ぎりと人情にんじょうが ひっぱり合あって
俺おれを八やつ裂ざき 七ななつ裂さき
恋こいを捨すてるか 男おとこを捨すてるか
問答もんどう無用むようの 出世前しゅっせまえ
投なげた涙なみだが 明日あしたを呼よぶ
浮世ukiyo峠tougeのno 吹雪fubukiのno中nakaでde
若wakaいi木kiのno芽meもmo 春haru仕度shitaku
苗naeでde終oわるかwaruka ひのきにhinokini成naれるかreruka
いまがimaga大事daijiなna 出世前syussemae
つもるがまんがtsumorugamanga 花hanaをwo呼yoぶbu
負maけてkete崩kuzuれてrete またmata積tsuみあげるmiageru
寄木細工yosegizaikuのno このkono命inochi
たったtatta一hitoつのtsuno 親父oyajiのno形見katamiをwo
無駄mudaにするなとnisurunato 百舌mozuがga啼naくku
街machiのno谷間tanimaにni 星hoshiがふるgafuru
義理giriとto人情ninjouがga ひっぱりhippari合aってtte
俺oreをwo八yaつtsu裂zaきki 七nanaつtsu裂saきki
恋koiをwo捨suてるかteruka 男otokoをwo捨suてるかteruka
問答mondou無用muyouのno 出世前syussemae
投naげたgeta涙namidaがga 明日ashitaをwo呼yoぶbu