よみ:きふじん
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気品きひんのある老婦人ろうふじんが 屋敷やしきを背せに 立たち去さる前まえに
くずれかけた過去かこの光ひかりを 立たち止どまって見みつめている
あれからもう30年ねんの 長ながい月日つきひが過すぎ去さって行いった
初はじめてこの広ひろい屋敷やしきに 迎むかえられた20才さいの日ひから
枯葉かれはの散ちる 広ひろい庭にわには 美うつくしかった思おもい出でばかり
あの頃ころには、木きには緑みどりに 日ひの光ひかりに目め映はえていた
2階かいにあるあの寝室しんしつは 2人ふたりだけの愛あいの秘ひめ事ごと
甘あまい夢ゆめに胸むねふくらませ 2人ふたりだけでまどろんでいたの
明日あしたはこの屋敷やしきの中なかも 競売きょうばい場じょうになりさがるでしょう
壁かべにかかる絵えも 競せり落おとされ 古ふるい家具かぐも持もち出だされる
あまりのことに 老婦人ろうふじんは我われを忘わすれ叫さけんでいた
「それはみんな 私わたしがいただきましょう」
だけどそれも声こえにならない
その瞳ひとみに宿やどる涙なみだに 忘わすれかけた人ひとの面影おもかげ
過去かこの糸いとを手繰たぐりよせて 思おもい出だすのは20才さいの日々ひび
幸しあわせだったあのころには いつもバラが飾かざられていた
愛あいする人ひとの腕うでの中なかで 愛あいの夢ゆめを見みていたのに
我われにかえり老婦人ろうふじんが 手てにしたのは古ふるい札束さつたば
幾枚いくまいかの この紙かみきれが 失うしなわれた過去かこの代償だいしょう
美うつくしさの残のこるその手てに輝かがやいていた宝石ほうせきはなく
残のこるものは思おもい出でだけ
それも今日きょうで幕まくを閉とじた
くずれかけた過去かこの光ひかりを 立たち止どまって見みつめている
あれからもう30年ねんの 長ながい月日つきひが過すぎ去さって行いった
初はじめてこの広ひろい屋敷やしきに 迎むかえられた20才さいの日ひから
枯葉かれはの散ちる 広ひろい庭にわには 美うつくしかった思おもい出でばかり
あの頃ころには、木きには緑みどりに 日ひの光ひかりに目め映はえていた
2階かいにあるあの寝室しんしつは 2人ふたりだけの愛あいの秘ひめ事ごと
甘あまい夢ゆめに胸むねふくらませ 2人ふたりだけでまどろんでいたの
明日あしたはこの屋敷やしきの中なかも 競売きょうばい場じょうになりさがるでしょう
壁かべにかかる絵えも 競せり落おとされ 古ふるい家具かぐも持もち出だされる
あまりのことに 老婦人ろうふじんは我われを忘わすれ叫さけんでいた
「それはみんな 私わたしがいただきましょう」
だけどそれも声こえにならない
その瞳ひとみに宿やどる涙なみだに 忘わすれかけた人ひとの面影おもかげ
過去かこの糸いとを手繰たぐりよせて 思おもい出だすのは20才さいの日々ひび
幸しあわせだったあのころには いつもバラが飾かざられていた
愛あいする人ひとの腕うでの中なかで 愛あいの夢ゆめを見みていたのに
我われにかえり老婦人ろうふじんが 手てにしたのは古ふるい札束さつたば
幾枚いくまいかの この紙かみきれが 失うしなわれた過去かこの代償だいしょう
美うつくしさの残のこるその手てに輝かがやいていた宝石ほうせきはなく
残のこるものは思おもい出でだけ
それも今日きょうで幕まくを閉とじた