寄よらば斬きるぞの 大見得おおみえも
派手はでな浮名うきなの 影法師かげぼうし
花はなの舞台ぶたいじゃ あの竹光たけみつも
抜ぬけば玉たま散ちる 氷こおりの刃はでよ
殺陣師たてし一代いちだい 殺陣師たてし一代いちだい 身みをきざむ
「なにぬかしてけつかるねん
リアリジュームがなんじゃい
わいにはわいの殺陣たてがあるんや
いまにきっと大向おおむこうを
うならしてみせたるわい」
チョンときの音おとに 幕まくが開あきゃ
意地いじがもたげる 楽屋がくやうら
どうせ捨身しゃしんのチャンバラ稼業かぎょう
雁かりが飛とんでく 赤城あかぎのお山やまでよ
俺おれの忠治ちゅうじが 俺おれの忠治ちゅうじが 泣ないている
「のんだくれの罰当ばちあたり言いうて
みんなに笑わらわれながら
わいは一生いっしょうを刀かたなにかけて
生いきてきたんや ええか
ここで一いっ丁ちょうわいが忠治ちゅうじの最後さいごの殺陣たてを
つけたるさかいなァ
見みとれよ これがわいの……わいの……
最後さいごの忠治ちゅうじやで……」
廻まわり舞台ぶたいの 宿命さだめなら
ここが潮時しおどき 見みきりどき
女房にょうぼうすまぬと ここで詫わびて
おとこ一代いちだい ふるえる刀かたなによ
殺陣師たてし段平だんぺい 殺陣師たてし段平だんぺい 血ちのなみだ
寄yoらばraba斬kiるぞのruzono 大見得oomieもmo
派手hadeなna浮名ukinaのno 影法師kageboushi
花hanaのno舞台butaiじゃja あのano竹光takemitsuもmo
抜nuけばkeba玉tama散chiるru 氷kooriのno刃haでよdeyo
殺陣師tateshi一代ichidai 殺陣師tateshi一代ichidai 身miをきざむwokizamu
「なにぬかしてけつかるねんnaninukashiteketsukarunen
リアリジュriarijuームmuがなんじゃいgananjai
わいにはわいのwainihawaino殺陣tateがあるんやgaarunya
いまにきっとimanikitto大向oomuこうをkouwo
うならしてみせたるわいunarashitemisetaruwai」
チョンchonときのtokino音otoにni 幕makuがga開aきゃkya
意地ijiがもたげるgamotageru 楽屋gakuyaうらura
どうせdouse捨身syashinのnoチャンバラchanbara稼業kagyou
雁kariがga飛toんでくndeku 赤城akagiのおnoo山yamaでよdeyo
俺oreのno忠治chuujiがga 俺oreのno忠治chuujiがga 泣naいているiteiru
「のんだくれのnondakureno罰当bachiataりri言iうてute
みんなにminnani笑waraわれながらwarenagara
わいはwaiha一生issyouをwo刀katanaにかけてnikakete
生iきてきたんやkitekitanya ええかeeka
ここでkokode一ixtu丁chouわいがwaiga忠治chuujiのno最後saigoのno殺陣tateをwo
つけたるさかいなtsuketarusakainaァa
見miとれよtoreyo これがわいのkoregawaino……わいのwaino……
最後saigoのno忠治chuujiやでyade……」
廻mawaりri舞台butaiのno 宿命sadameならnara
ここがkokoga潮時shiodoki 見miきりどきkiridoki
女房nyoubouすまぬとsumanuto ここでkokode詫waびてbite
おとこotoko一代ichidai ふるえるfurueru刀katanaによniyo
殺陣師tateshi段平danpei 殺陣師tateshi段平danpei 血chiのなみだnonamida