「博正ひろまさ!博正ひろまさッ」
愛いとし子ごの いのち奪うばわれ 悲かなしみの
淵瀬ふちせに深ふかく 沈しずむとも
人ひとを憎にくまず 神かみを信しんじて 頬笑ほおえみ浮うかべ
ああ日本にほんの 母はははここにも
生いきてあり
山やま見みりゃ悲かなし海うみを見みりゃ
海うみの思おもい出でまた悲かなし
死しんだわが子こが生いきていりゃ
いまはいくつと指ゆびを折おる
母ははの白髪しらがを髪かみの毛けを
濡ぬらす黒潮くろしお砕くだける波なみが
岩いわの狭間はざまに虹にじを撤まく
「でもよかったと思おもいます。あの時とき晃ひかりを憎にくんで
いたらこんな幸しあわせはなかったかも知しれませんねえ」
幸福しあわせの 木この葉はもかれて 裸木はだかぎの
わが身みの夢ゆめは 消きえるとも
人ひとを恨うらまず 神かみを信しんじて 頬笑ほおえみ浮うかべ
ああ日本にほんの 母はははここにも
生いきてあり
「博正hiromasa!博正hiromasaッxtu」
愛itoしshi子goのno いのちinochi奪ubaわれware 悲kanaしみのshimino
淵瀬fuchiseにni深fukaくku 沈shizuむともmutomo
人hitoをwo憎nikuまずmazu 神kamiをwo信shinじてjite 頬笑hooeみmi浮uかべkabe
ああaa日本nihonのno 母hahaはここにもhakokonimo
生iきてありkiteari
山yama見miりゃrya悲kanaしshi海umiをwo見miりゃrya
海umiのno思omoいi出deまたmata悲kanaしshi
死shiんだわがndawaga子koがga生iきていりゃkiteirya
いまはいくつとimahaikutsuto指yubiをwo折oるru
母hahaのno白髪shiragaをwo髪kamiのno毛keをwo
濡nuらすrasu黒潮kuroshio砕kudaけるkeru波namiがga
岩iwaのno狭間hazamaにni虹nijiをwo撤maくku
「でもよかったとdemoyokattato思omoいますimasu。あのano時toki晃hikariをwo憎nikuんでnde
いたらこんなitarakonna幸shiawaせはなかったかもsehanakattakamo知shiれませんねえremasennee」
幸福shiawaseのno 木koのno葉haもかれてmokarete 裸木hadakagiのno
わがwaga身miのno夢yumeはha 消kiえるともerutomo
人hitoをwo恨uraまずmazu 神kamiをwo信shinじてjite 頬笑hooeみmi浮uかべkabe
ああaa日本nihonのno 母hahaはここにもhakokonimo
生iきてありkiteari