みどり若葉わかばをくれないに
染そめる血潮ちしおの賤ヶしずが獄ごく
武運ぶうん拙つたななく敗軍はいぐんの
駒こまにまたがり勝家かついえが
戻もどる越前えちぜん福井ふくい城じょう
夢ゆめも崩くずれし 石垣いしがきに
この世よの名残なごり 酒さけの宴うたげ
啼なくな夜空よぞらの ほととぎす
ああ落城らくじょうの涙なみだ散ちる散ちる
天主閣てんしゅかく
ああ感激かんげきの喜よろこびに
可愛かわいお市いちを 我わが妻つまを
力りょくの限かぎり 抱だきしめりゃ
夢ゆめより白しろい 美うつくしい
頬かおに涙なみだの 露つゆしぐれ
固かたき誓ちかいは 解とけもせず
強つよく結むすんで あの世よまで
ゆくか比翼ひよくの 番つがい鳥どり
この世よの名残なごり 身みの名残なごり
今いまは二人ふたりで 立たちあがり
響ひびく鼓つづみの 音おとにつれて
嬉うれし涙なみだの 舞まい姿すがた
勝家かついえ『お市いち、ゆこう』
お市いち『まいります』
勝家かついえ『どこまでも』
お市いち『どこまでも』
勝家かついえ『離はなれずに』
お市いち『離はなれずに』
勝家かついえ『一緒いっしょにゆこう』
お市いち『はい、まいります』
舞まえばはずんで 鳴なる鼓つづみ
あの世よへ急いそぐ 道みちしるべ
打うてよ響ひびけよいつまでも
ああ落城らくじょうの涙なみだ散ちる散ちる
天主閣てんしゅかく!
みどりmidori若葉wakabaをくれないにwokurenaini
染soめるmeru血潮chishioのno賤ヶshizuga獄goku
武運buun拙tsutanaなくnaku敗軍haigunのno
駒komaにまたがりnimatagari勝家katsuieがga
戻modoるru越前echizen福井fukui城jou
夢yumeもmo崩kuzuれしreshi 石垣ishigakiにni
このkono世yoのno名残nagoりri 酒sakeのno宴utage
啼naくなkuna夜空yozoraのno ほととぎすhototogisu
ああaa落城rakujouのno涙namida散chiるru散chiるru
天主閣tensyukaku
ああaa感激kangekiのno喜yorokoびにbini
可愛kawaiおo市ichiをwo 我waがga妻tsumaをwo
力ryokuのno限kagiりri 抱daきしめりゃkishimerya
夢yumeよりyori白shiroいi 美utsukuしいshii
頬kaoにni涙namidaのno 露tsuyuしぐれshigure
固kataきki誓chikaいはiha 解toけもせずkemosezu
強tsuyoくku結musuんでnde あのano世yoまでmade
ゆくかyukuka比翼hiyokuのno 番tsugaいi鳥dori
このkono世yoのno名残nagoりri 身miのno名残nagoりri
今imaはha二人futariでde 立taちあがりchiagari
響hibiくku鼓tsudumiのno 音otoにつれてnitsurete
嬉ureしshi涙namidaのno 舞maいi姿sugata
勝家katsuie『おo市ichi、ゆこうyukou』
おo市ichi『まいりますmairimasu』
勝家katsuie『どこまでもdokomademo』
おo市ichi『どこまでもdokomademo』
勝家katsuie『離hanaれずにrezuni』
おo市ichi『離hanaれずにrezuni』
勝家katsuie『一緒issyoにゆこうniyukou』
おo市ichi『はいhai、まいりますmairimasu』
舞maえばはずんでebahazunde 鳴naるru鼓tsudumi
あのano世yoへhe急isoぐgu 道michiしるべshirube
打uてよteyo響hibiけよいつまでもkeyoitsumademo
ああaa落城rakujouのno涙namida散chiるru散chiるru
天主閣tensyukaku!