ほととぎす [杜鵑草] 歌詞 桑田佳祐 ふりがな付

人ひとは何故なぜ 戯たわむれに
叶かなわぬ恋こいに身悶みもだえて
せつなさと虚むなしさに
心こころを乱みだすのでしょう？

逢あいたくて 恋こいしくて
あなたと共ともに添そい遂とげて
もし夢ゆめが叶かなうなら
生うまれ変かわれますように

川かわは流ながれ 水面みなも 煌きらめいて
木立こだちそよぐ 緑麗みどりうるわしい
夏なつの日ひが蘇よみがえる

星ほしの瞬またたきより儚はかない人生いのちと
君きみと出会であって覚おぼえた
砂すなの粒つぶより小ちいさな運命さだめ忍しのんで
見みつめ合あった日ひは帰かえらず

時ときは過すぎ 人ひとは去ゆき
すべてが思おもい出でに変かわり
幸しあわせの意味いみさえも
サヨナラのあとで知しる

長ながい旅たびの途中とちゅうの車窓しゃそうには
冬ふゆの風かぜに吹ふかれてなびく
面影おもかげが揺ゆれている

寂さびしがり屋やの誰だれかを励はげますように
こぼさぬように 涙なみだを
あなたがいつも笑顔えがおでありますように
たった一言ひとことの「お元気げんきで」

星ほしの瞬またたきより儚はかない人生いのちと
君きみと出会であって覚おぼえた
砂すなの粒つぶより小ちいさな運命さだめ忍しのんで
繋つなぎ合あった手てを離はなして
振ふり向むかないで 未来みらいへ
見みつめ合あった日ひは帰かえらず