ブラックホール・ベイビー 歌詞 ヒステリックパニック ふりがな付

生うまれつき 僕ぼくは後うしろ向むきにつき
表向おもてむきにすら前向まえむきになれず
またムキになり 斜ななめに傾かたむき
生いきるのに不向ふむきと俯うつむき出だす

ほら見向みむきもされず 風向かざむきも変かわらず
僕ぼくに御誂おあつらえ向むきの向むかい風かぜ
向むこうから吹ふけど向むこう見みずでまた
ただ直向ひたむきに下向したむき 歩あるき出だす

某月ぼうげつ某日ぼうじつ 未明みめい 匿名とくめい希望きぼう1名めい 行方不明ゆくえふめい
寥々りょうりょう冥冥めいめいたる迷路めいろへと迷まよい込こんだようで
メーデーメーデー
毎夜まいや 彷徨さまよえる迷子まいごのお知しらせ
毎朝まいあさ 目覚めざめるも同おなじ光景こうけい
「どうやって此処ここまで来きたんだっけ?」
目めの前まえが前まえかも分わからないや もう

何処どこにも行いけやしないだろう
引ひき返かえせもしない場所ばしょ

もう帰かえれなくなったな

常闇とこやみの道みち 長ながい静寂しじまの中なか
耳鳴みみなりが未まだ止やまないんだ

足あしが竦すくむ 為なす術すべも無なく
何なんの道導みちしるべも無なく

「どうすればいい?」

進すすむ → 立たち止どまる を繰くり返かえして
トンネルの中なか

漫そぞろ歩あるく 寄よる辺べも無なく
運命うんめいなど膠にべも無なく

「底そこから何なにが見みえる?」

暗澹あんたんたる奈落ならく また深淵しんえんと睨にらめっこ
混沌こんとんたるストーリー きっと助たすからない
カタストロフィー

過去かこの歴史れきし 真まっ黒くろ
お先さきすらも真まっ暗くら
終おわりが見みえないよ

ブラックホール

キラキラ瞬またたかないし ギラギラ輝かがやかない
ホラ 文字通もじどおり「スター」にはなれずに爆発ばくはつ
宛さながら暗黒面あんこくめんへ堕おちていく星屑ほしくず

彼方あちらへ 其方そちらへ 右往左往うおうさおう
何方どちらだっけ?来きた道みち どっちらけ
ぼっちだけ 此方こちらはただただ
漆黒しっこくが広ひろがる 未まだ地獄じごくさ

何処どこにも行いけやしないだろう
引ひき返かえせもしない場所ばしょ

もう帰かえれなくなったな

歩あるけど泥黎ないり 醒さめぬ悪夢あくむとやら
酷ひどい眩暈めまいがまた襲おそうんだ

立たち尽つくす もう如何どうしようも無なく
何度目なんどめだ 性懲しょうこりも無なく

「もう死しねばいい?」

生いきる → 諦あきらめる の繰くり返かえしで
トンネルの中なか

足取あしどりは未まだ覚束無おぼつかなく
将来しょうらいなど当あてど無なく

「外そとから僕ぼくは見みえる?」

周回しゅうかい遅おくれ 軌道きどうを修正しゅうせい
弱虫よわむしが掘ほった穴あなの先さきへ

ワールドエンド 湾曲わんきょくした時空じくう
ワームホールから異次元いじげんへワープ

パラレルな世界せかい線せんへのトラベル
彼方あちらと此方こちら 繋つなぐトンネル

道みちは確たしかに続つづいていた
今いまへと繋つながっていた

常闇とこやみを抜ぬけ 長ながい旅路たびじの果はて
霞かすむ目めが未まだ慣なれないんだ

外そとの世界せかいは目映まばゆく 白しろく
ただただ皓々こうこうと照てらす

「此処ここに居いてもいい?」

あの日ひ あの時とき 死しに損そこねて以来いらい
トンネルの向むこう

1.5周目しゅうめの違ちがう未来みらい
"サンドウ"抜ぬけ その先さき

「其処そこから何なにが見みえる?」