花はなびらの小舟こぶねに
憂うれいを浮うかべて
時間じかんのせせらぎに
流ながされて消きえた
蜃気楼しんきろう 夏なつの炎ほのお
日陰ひかげに逃のがれて
命いのちを嘆なげくような
蝉時雨せみしぐれに包つつまれて
帰かえれない 戻もどれない
遥はるか遠とおく彼方かなたへ
そう思おもうがままに
行いきたいところまで
手てを引ひかれながら
笹ささの葉はがざわめき
風かぜがすり抜ぬけて
砂利道じゃりみちを踏ふむ音おと
雨上あめあがりの空そら
夕闇ゆうやみ立たち込こめて
静しずまる街まちはずれ
遠とおくの山々やまやまも
燃もえるように赤あかく染そまって
愛あいせば誰だれもが
我われを忘わすれるだろう
どうしたらあなたと
ひとつになれるのか
思おもい巡めぐらせた
花hanaびらのbirano小舟kobuneにni
憂ureいをiwo浮uかべてkabete
時間jikanのせせらぎにnoseseragini
流nagaされてsarete消kiえたeta
蜃気楼shinkirou 夏natsuのno炎honoo
日陰hikageにni逃nogaれてrete
命inochiをwo嘆nageくようなkuyouna
蝉時雨semishigureにni包tsutsuまれてmarete
帰kaeれないrenai 戻modoれないrenai
遥haruかka遠tooくku彼方kanataへhe
そうsou思omoうがままにugamamani
行iきたいところまでkitaitokoromade
手teをwo引hiかれながらkarenagara
笹sasaのno葉haがざわめきgazawameki
風kazeがすりgasuri抜nuけてkete
砂利道jarimichiをwo踏fuむmu音oto
雨上ameaがりのgarino空sora
夕闇yuuyami立taちchi込koめてmete
静shizuまるmaru街machiはずれhazure
遠tooくのkuno山々yamayamaもmo
燃moえるようにeruyouni赤akaくku染soまってmatte
愛aiせばseba誰dareもがmoga
我wareをwo忘wasuれるだろうrerudarou
どうしたらあなたとdoushitaraanatato
ひとつになれるのかhitotsuninarerunoka
思omoいi巡meguらせたraseta