海を泳ぐ男 歌詞 吉田拓郎 ふりがな付

あんまり 夜よるが滲にじみるから
闇やみにまぎれて ハネてみる

やさしくするのは 悪わるくない
顰ひそめっ顔かおは似合にあわない

あの頃ころ 急いそいだ 人生じんせいが
今いまはしみじみ なつかしい

時代じだいは変かわったそうだから
君きみのうしろに 僕ぼくはいる

世界せかいをナナメに 泳およがない
僕等ぼくらは 胸むねにしみている

若わかさが街まちに 流ながれこみ
遠とおい記憶きおくと口くちづける

かしこい事ことなど ウソだから
少すこしくらいは いさましく

幾千万いくせんまんの経験けいけんは
夢ゆめのかけらが 消きえたあと

時代じだいは 変かわったそうだから
何なにかが古ふるくなって行いく

いきがらないでも よくなった
僕等ぼくらは 胸むねにしみている

ありのままで いればいい
こだわる程ほどのことじゃない
あれはみんな 陽炎かげろうだったから
今いまは少すこし滲にじみるさ この胸むねに