夜明よあけ真近まぢかの表通おもてどおり
故郷ふるさとすてる淋さびしさか
駅えきに向むかって歩あるき出だせば
尚なおさら心こころが重おもくなる
学生がくせい時代じだいにあの人ひとと
歩あるき続つづけたこの道みちを
今いまは一人ひとりで踏ふみしめる
さらば父母ちちはは さらば友ともよ
このたばこ屋やの裏うら路地ろじで
母ははに叱しかられ泣ないたこと
父ちちに連つれられはじめての
映画えいがに行いった時ときのこと
少年しょうねん時代じだいの鮮あざやかな
想おもい出で達たちをふりきって
出でてゆく今朝けさの白しろい息いき
さらば父母ちちはは さらば友ともよ
部屋へやに残のこした一枚いちまいの
紙かみきれだけで返かえせない
恩おんを涙なみだでふりかえる
生いきて二度にどとは逢あうまいぞ
夜明yoaけke真近majikaのno表通omotedooりri
故郷furusatoすてるsuteru淋sabiしさかshisaka
駅ekiにni向mukaってtte歩aruきki出daせばseba
尚naoさらsara心kokoroがga重omoくなるkunaru
学生gakusei時代jidaiにあのniano人hitoとto
歩aruきki続tsuduけたこのketakono道michiをwo
今imaはha一人hitoriでde踏fuみしめるmishimeru
さらばsaraba父母chichihaha さらばsaraba友tomoよyo
このたばこkonotabako屋yaのno裏ura路地rojiでde
母hahaにni叱shikaられrare泣naいたことitakoto
父chichiにni連tsuれられはじめてのrerarehajimeteno
映画eigaにni行iったtta時tokiのことnokoto
少年syounen時代jidaiのno鮮azaやかなyakana
想omoいi出de達tachiをふりきってwofurikitte
出deてゆくteyuku今朝kesaのno白shiroいi息iki
さらばsaraba父母chichihaha さらばsaraba友tomoよyo
部屋heyaにni残nokoしたshita一枚ichimaiのno
紙kamiきれだけでkiredakede返kaeせないsenai
恩onをwo涙namidaでふりかえるdefurikaeru
生iきてkite二度nidoとはtoha逢aうまいぞumaizo