1. 歌詞検索UtaTen
  2. ニュース
  3. 音楽ニュース
  4. FullMooN

月に変わって激しい音でしばき倒す。ガールズバンドのFullMooN、最新ミニアルバム『Paradigm』の収録曲をみずから全曲解説!!


5月17日(水)にミニアルバム『Paradigm』(パラダイム)を発売する、可愛さとは裏腹に牙を剥く激しい音を突きつけるガールズバンドのFullMooN。タイトルに記した「Paradigm」とは「模範/範例/実例」という意味を持つ言葉。みずから「これぞガールズロックバンドが模範とすべき音楽性」と告げたように、ここには彼女たちが示した音の主張が詰め込まれている。

今回は、メンバーへ収録曲の全曲解説をしていただいたので、以下へインタヴューという形で記したい。

タイトル『Paradigm』に詰め込んだ想い。

えれん 『Paradigm』とは「模範」という意味。今のガールズバンドシーンでは、簡単に脱退したり解散する姿が頻繁に目立つなと私たちは思ってて。この4人は本気で音楽に人生を賭けています。その生きざまを示す模範にFullMooNがなれたらなというのと…。

ねね 「楽しい」「面白い」「激しい」という印象を覚えるバンドさんは多いと思うんですけど。「感動する」「涙を流し泣ける」音楽を与えるバンドさんって、なかなかいない気がしてて。FullMooNは、そういう部分をすごく大事にしているバンド。実際にライブを見て感動のあまり泣いてしまうお客さんたちもいるように、そういう音楽の「模範」を提示したくてこのタイトルを付けました。

りん メンバー自身が、気持ちを込めすぎて、演奏をしながら泣いてしまうこともあるくらいだからね。

『Paradigm』

――冒頭を飾ったのが、ゴシック/ラウド/刹那高揚メロな要素をミックスした重厚な『Paradigm』になります。

りん 楽曲の雰囲気は、まさにゴシックロック。激しいのにメロディアス。しかも切ないメロディから幕を開けるように、とても雰囲気を大切にしています。

ねね 歌詞には、音楽活動を続けてゆくうえでのつらさや苦しさをわかりやすく描写。なかなか上手くいかないことへのもどかしさを歌にしています。
歌詞を書くときモチーフにしたのが、樹海へ自殺をしようと踏み込んだ人を描いた「追憶の森」という映画。最後は光の見える終わり方になっていますが、けっこうつらい感情もここには詰め込んでいます。『Paradigm』を聴いてもらえたら、今の私たちの気持ちはすべて伝わるはず。まさに、今現在のFullMooNの姿勢や心模様を示した楽曲になりました。

『癒えない傷隠したまま笑う君は僕に似ている』

            
――込み上がる歌声を疾走するビートロックに乗せ情熱的に歌いかけたのが、『癒えない傷隠したまま笑う君は僕に似ている』。

ねね 書き終えた歌詞をパッと眺めたとき、冒頭に記した「癒えない傷隠したまま笑う君は僕に似ている」という言葉がインパクトを持って胸に飛び込んできたんですね。その瞬間に、タイトルはこれでいこうと決めました。
私、「鑑定士と顔のない依頼人」という映画のエンディングに切なくも衝撃を覚えました。歌詞はそこからインスパイアを受けて書いたんですけど、さすがにバッドエンドにするのはと思ったから、そこはハッピーエンドにしています。

りん 曲調は90年代のビートロックした、爽やかで疾走感を持った楽曲です。

なっつ 何処か懐かしさを持ったメロディーが凄くいい。

えれん FullMooNは歌メロを重視したバンド。収録した楽曲の中でも一番口づさんでもらえるんじゃないかな。しかもAメロや間奏にはヘヴィさを魅力にしたFullMooNらしいスパイスも加えています。

『破天荒解』

――冒頭からライトハンド奏法が炸裂する『破天荒解』は、凄まじいパワーを濃縮した激熱な楽曲として完成。

ねね FullMooNには漢字のみのタイトル曲がないことから似合う四文字熟語を探していたところ、出会ったのが「今まで誰も成し得なかったことを成し遂げる」という意味を持つ『破天荒解』でした。この楽曲の聞きどころは、えれんのライトハンド!!

えれん 最初から最後までズッとライトハンドで演奏しています。すごくノリノリな楽曲だけど、夢中になって聴いてたらすぐに終わっちゃう。

ねね 『破天荒解』は2分58秒しかないんですよ。カップラーメンにお湯を入れてもらい、これを聞き終えたらちょうど食べ頃。ぜひ、試してみてください。

りん 『破天荒解』は、かなり面白いミスクチャーロックしてる。

ねね えれんのデスボイスのような激しい声が、私の歌声に絡み合ってゆくところも聞きどころです。

『エゴイスト』

――攻撃的なギターリフから幕を開け、激しく高揚したドラマを描いてゆくのが『エゴイスト』になります。

ねね 自己中な人たちって、そこら辺にいっぱいいますよね。私の中にだって、まったく無い感情とは言えないこと。この歌詞には、人が持つエゴイスティックな面を書いています。曲調面でも、すごくノリやすいよね。

なっつ ねねが自己中になったつもりで歌詞を書いてます。

えれん インパクトの強いギターリフも入っていれば、ベースソロも入ってくるし、ドラムの手数も多ければ、歌もメロディアスで伝わりやすい。何よりノリやすい。まさに、FullMooNの持つ魅力をてんこ盛りに詰め込みました。ライブでも、かなり盛り上がりを見せてゆく楽曲です。

『しゃむちゃら』

――最後を飾ったのが、ライブでつねに一体化した熱狂を作り続けてきたハードポップチューンの『しゃむちゃら』。このはちゃめちゃ感がいいですね。

ねね 『しゃむちゃら』はライブで長年演奏し続けてきたFullMooNのド定番曲。ライブでは、全員がチアリーディングで使うポンポンを手に、えれんの吹く笛の音に合わせて振りをしています。しかも、お客さんもみんな一緒に参加してくれるよう、つねに一体化した光景がそこには広がっています。
曲調の面でも、アルバムへ収録した中で一番ポップな表情をしています。途中になっつのラップが登場。彼女が何をしゃべっているのかも聴いて欲しい。あと、りんのデスヴォイスも入ってます。

なっつ 私のラップは、この曲の一番の聞きどころだからね。

えれん 『しゃむちゃら』自体は再録という形なんです。理由は、ライブで演奏をするたびに『しゃむちゃら』の音源を求められることから。
現状、前のメンバーで録った作品しかないので、現メンバーでの『しゃむちゃら』を形にしようと、前回とは異なる要素も取り入れながら再録をしました。ぜひパワーアップした、今の『しゃむちゃら』を味わってください。


現在、彼女たちはミニアルバム『Paradigm』を軸に据えたライブ活動を行っている。6月2日には、恵比寿aimで主催イベントも開催。彼女たちの姿に生で触れ、ぜひ興奮と感動を体感していただきたい。

TEXT:長澤智典



このニュースへのレビュー

このニュースへのレビューを書いてみませんか?

このニュースへのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつのニュースに1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約