11月3日「レコードの日」にクミコ with 風街のアナログ盤が発売
クミコ with 風街レビューが、11月3日のレコードの日に発売するアナログ盤『デラシネ déraciné』(CDは9月27日発売)のリリースを記念したプレミアムイベントを、11月2日に開催する。イベントには歌手・クミコとアルバムの全作詞を手掛けた作詞家・松本隆に加えて、スペシャルゲストに約2万枚のアナログレコードやCDを所有する“歌謡曲マニア”として知られるクリス松村の出演が決定。クリス松村本人よりコメントが届いている。
クリス松村
松本隆さんの詞と出逢って40年以上経ちますが、常に心の琴線にふれる詞を書き続けてくださっています。最初は、自分がまだ知らない世界。憧れの世界・・・そんな感じでした。体験したこともないのになぜかノスタルジーな世界に引き込まれていく不思議もありました。松本さんの作品で表現、感情の表しかたをたくさん学んだ気がします。
大人になった今、今回のクミコさんの作品を聴いていて、松本さんの詞の世界を感じる自分が松本さんの世界にやっと追いついたような心地よさを感じました。
これは、メロディー、サウンドとともにクミコさんの歌声だからこそだと思います。クミコさんの歌声は常に心の隣にあるような優しく説得力のある歌声。時の流れを感じながら、クミコさんの歌声にのって松本さんの描かれる文字のひとつひとつがスーッと体に入ってくる不思議な感覚。
歳を重ねてわかる生きることの素晴らしさも感じました。
アナログ盤の発売日である「レコードの日」とは、昨今のアナログブームを受けて、日本レコード協会が2015年に11月3日に制定し、今年で3年目を迎える。
この日に合わせて、J-POPジャンルを中心に、アナログ化が求められているアーティストや復刻タイトルが一挙に発売され、全国のレコードショップで多数のイベント開催が予定されている。
昨年は41タイトルが発売されたが、2017年は更に増えて70タイトル以上を発売予定である。
松本隆の関連作品では、彼がドラマーとして在籍した伝説のバンド「はっぴいえんど」のアナログ盤が今年アナログで復刻されたり、松本作詞の過去の名盤が次々とアナログ化されているが、松本の新作がアナログ化されるのは初めてのことになる。
11月2日に行われるプレミアムイベントでは、クミコ・松本・クリス松村によるトークショーが開かれ、アルバムに収録される各楽曲の解説や各々のアナログ盤への想い、さらには松本隆の数々の大ヒット曲についてクリス松村が自身の思いを語る、貴重な機会になりそうだ。また、トークショー後にはクミコによる生ライブとサイン会も予定されている。
本イベントに参加する方法は、二子玉川蔦屋家電店頭か二子玉川蔦屋家電オンラインショッピングサイトで、9月27日に発売されるクミコ with 風街レビューのCDアルバム『デラシネdéraciné』を購入した方に先着で優先観覧エリア入場券とサイン会参加券が配布される。また、10月9日に東京・恵比寿 ザガーデンホールで行われるクミコのワンマンライブ会場でCDを購入した方にも先着で優先エリア入場券とサイン会参加券が配布される。
さらにアルバムの1曲目、オープニングを飾る「不協和音」を作曲したシンガーソングライター・七尾旅人と、アルバムのジャケットを書き下ろした漫画家・近藤ようこからもニューアルバムに関してコメントが到着している。
七尾旅人
松本隆さんの詞に曲を添える日が来るとは、まるで真昼の夢みたいでした。クミコさんのこれまでの歌を拝聴したら、シャンソンを出発点としながらも、そこだけには到底収まりきれない、深く大きな世界がありました。人間の明暗のすべてを抱きとめるような、慈愛に満ちた声。
この声に、あえて現在進行形の作曲家たちと、自在な歌詞をぶつけることで、鮮度の高いポップスを織りあげようという、とても冒険的なアルバムコンセプトと感じました。
クミコさん本来の温かみや大きさが現れるように、注意深くメロディを想像していきました。
得難い時間でした。感謝しております。
近藤ようこ
ジャケットイラストの依頼をいただいた時は驚きました。
しかも松本隆さんのご指名とのこと。「なぜ私を」と思いましたが、もちろん喜んでお引き受けしました。
クミコさんの柔らかな声にマッチした絵になっていたらいいのですが。