氷川きよし 新曲「勝負の花道」をリリースすることを発表
氷川きよしが、12月14日に東京・東京国際フォーラム ホールAにて、2日目を迎えた『氷川きよしスペシャルコンサート2017~きよしこの夜 Vol.17~』の最終公演を開催。来年の1月30日に新曲「勝負の花道」をリリースすることを発表し、同楽曲を初披露した。氷川は今年デビュー18年目を迎え、3月7日にシングル「男の絶唱」をリリースすると、累計20万枚を超えるロングセールスを記録した。今年で放送終了となる『第50回 日本有線大賞』では、同楽曲で自身が持つ最多記録を更新する9度目の有線大賞を受賞。さらに年末には『第59回輝く!日本レコード大賞』の優秀作品賞に「男の絶唱」が選出され、『第68回NHK紅白歌合戦』にもデビュー以来18回連続での出場が決定している。
コンサートは、1月18日の埼玉・ウェスタ川越を皮切りに、11月27日の大阪・フェスティバルホール2日間公演まで、50日間全国47ヶ所100公演の『氷川きよしコンサートツアー2017』を開催し、総計15万人を動員。また、6月に東京・明治座にて開催した1ヶ月公演は、6万人を動員し大盛況を収めた。コンサートは、2001年より毎年末に開催している恒例のスペシャル公演で、1年の集大成となるクリスマスライブ。最新アルバムからの楽曲や、来年1月30日に発売する新曲「勝負の花道」を初披露するなど盛りだくさんの内容で、12月13日、14日の2日間計4公演で約2万人を動員した。
白の上衣と紫の袴姿でステージ中段に登場した氷川は、11月21日発売の新アルバムから「じょんがら挽歌」でスタート。続けて『第48回日本レコード大賞』で大賞を受賞した「一剣」を紙吹雪の舞う中で披露すると、『第42回日本レコード大賞』最優秀新人賞を受賞した「箱根八里の半次郎」と続けて歌唱する。集まったファンに感謝の言葉を述べた氷川は「この『きよしこの夜』もVol.17となりました。これまで17回、本当に真心を感じて演らせていただいています。今日も真心をこめて、お一人お一人の心に届くように歌いたいと思います。最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。」と挨拶すると、深々と頭を下げる。そして「昨年の紅白歌合戦で熊本城の前で歌わせていただきました」と紹介すると『第45回日本レコード大賞』で最優秀歌唱賞を受賞した「白雲の城」を歌い、圧巻のパフォーマンスで魅了した。
2001年から2016年まで、16回のスペシャルコンサートのダイジェスト映像を挟むとステージ上の雰囲気は一変。心臓音を思わせるドラムの音が鳴り響き、シルバーのベルトをつけた黒のレザースーツ姿で、髪の毛には白のメッシュを入れた氷川がステージ最上段に登場。「フォーラム行くぜー!」のシャウトと共に、勢いよく「限界突破×サバイバー」を熱唱。エンディングではスモークの柱が勢いよく上がり、会場が沸きあがる。その後は青のデニム姿に着換え、新アルバムよりGReeeeN書下ろし曲「碧し」、文化放送系列レギュラー『氷川きよし節』のエンディングテーマ「わたしのふるさと」の2曲と、「櫻」を歌唱した。
続けて、2017年を振り返る映像が流れると、緑のマント姿で氷川が登場。「男花」を歌うと、スモークを出しながらリフターが上昇し、4m20cmの高さから歌声を響かせた。続けてマントを脱げば、緑の闘牛士スタイルの衣装で「愛しのテキーロ」と「酔わせてオルホ」をダンサーと共にパフォーマンスし。さらに赤のスーツに着替えると、新アルバムより「離郷しぐれ」、「新宿ブルームーン」の2曲と「時代(とき)を駆ける男」を披露し、色鮮やかなステージを展開する。氷川は「どうもありがとうございました。恐縮ではありますが僕の人生を歌で表現させて頂きました。この3曲、デビューする前に東京に上京することになった思い、そして上京して歌手になってからの思いを聴いてもらいました。」と明かした。
氷川は「僕は歌手ですから、歌で自分の想いを伝えていきたいと思っています。これからもいろんな経験をして、悔しい思いや苦しい思い、いろんな思いを歌で伝えていけたらいいなと思います。」と語ると、「実はこの思いを伝える曲を、もう1曲ここでお送りさせていただきたいと思います。ここで新曲を歌わせて頂きます。寒い季節、あったまって頂きたい曲です。」と新曲の発表をアナウンス。「2018年1月30日に発売します。タイトルが『勝負の花道』。老若男女の皆様におくる、人生の応援歌となっている演歌です。まっすぐに前に向かって生きる、誰と比べるものでもなく自分自身と戦うんだよ、勝った負けたと自分で決めるんじゃないという、励ましをおくることのできる作品に出会えました。」と説明し、新曲「勝負の花道」を前日の同公演に続いて初歌唱した。
また、この年末の「NHK紅白」「レコード大賞」について感謝と意気込みのコメントを添えると、前人未到の9回目の受賞となった『第50回日本有線大賞』については「50回目の節目の年に、また番組が終わるという年に大賞をいただくことができて、あらためてファンの皆様のお顔が出てきて、皆さんがどんなときも一本一本電話でリクエストしてくださって、それでいただいたんだという真心を感じました。」と真摯に感謝の言葉をおくると、「さらにこれが新たなスタートで、皆さんの責任を感じながら、歌手として歌っていきたいという気持ちにさせていただきました。」と語り、満員の会場からは「おめでとう!」のコールが響きわたった。コンサート終盤では「次は20周年という目標がありますので、20年と言う節目の年に向けて、また頑張っていきたい」とこれからの活動に意欲を燃やすと、本編の最後に選んだのは年末に向けての勝負曲「男の絶唱」。アンコールはハットから靴までレインボー柄のポップなステージでクリスマスソングを届け、大型のリフターで3mの高さまで上昇し歌った「きよしのソーラン節」そして「きよしのズンドコ節」で終幕。御礼の言葉とともに、2017年のステージを締めくくった。