日本凱旋公演大成功、そして2018年ツアーも決定!
2017年7月、中央アジアのカザフスタンにて開催された、アスタナ国際博覧会(EXPO 2017 ASTANA)にて「JAPAN DAY」日本館の公式プログラムとして、上妻宏光プロデュースによる公演が開催された。「日本の伝統は進化する」をコンセプトに、三味線、雅楽、琴、尺八による日本文化の伝統的な表現と、日本舞踊とダンスカンパニー、和楽器と洋楽器とのコラボレーション等、上妻宏光のボーダレスな音楽活動を象徴するような日本の伝統文化の進化したステージとなった。日本文化の馴染みが薄い国でではあるものの、多彩なステージに魅了された約1000名の満員の会場はスタンディングオベーションが生まれるほどの大盛況であった。
その凱旋公演にあたる妻宏光プロデュース「上妻宏光コンサート‐和心伝心‐其ノ四~若き和の賢者達」が、2018年1月2日東京国際フォーラムホールCで開催された。
アスタナ万博と同様の「日本の伝統は進化する」をコンセプトに、次世代を担う日本の伝統文化の賢者達を集った公演である。東京公演の会場も満員となり、大成功を収めた。
近年外国人観光客が増加し、日本人の自国文化の捉え方にも変化が生じて来ているのかも知れない…客席にそんな雰囲気を感じさせるライブであった。
第1部のオープングは東京助六太鼓、大塚 宝の迫力ある和太鼓が鳴り響き、上妻宏光との和太鼓のセッション。
そして、近未来やJAZZを思わせる上妻宏光のオリジナル曲が展開されて行く。
1人目のゲスト佐藤和哉(篠笛奏者)との共演は、日本の伝統楽器の現代へのアプローチを垣間見せ、日本の伝統文化の同年代の継承者である上妻宏光、山井綱雄(能楽師)、藤原道山(尺八演奏家)の共演では、能楽の題材と音楽を融合させ、エンターテインメントに表現させて行く。
第2部は津軽三味線のソロ原点である和装で披露し、
民謡日本一である朝倉さや(歌手)や奄美大島の勇である中孝介(歌手)と、J-POPと民謡の融合を表現してみせた。
後半では再び藤原道山(尺八演奏家)が登場し、上妻宏光と藤原道山のオリジナル曲を披露すると、会場はこれまで以上の熱気を帯びる。
本編のラストでは、オールキャストの全8組の出演者が大盛況でフィナーレを迎えた。
余韻冷めぬ会場からのコールで行われたアンコールでは一転、静寂の中、自身の代名詞である「津軽じょんから節」を演奏、ファンを唸らせた。ここに、国内外問わず熱い歓声を受けた、アジアと日本を結ぶ公演の幕は閉じた。
2018年も、伝統をふまえつつ時代に応じた感性で、ボーダレスに津軽三味線や日本の伝統文化を広める続ける上妻宏光の挑戦で幕を開けた訳だが、更なる挑戦は続く。
3月から「上妻宏光“Standard Songs”feat. 佐藤竹善2018-三味線とピアノで奏でる名曲達-」公演の決定がした。
同公演は、上妻宏光の「多くの人に三味線の音色を聴いてもらいたい。」という想いから“Standard Songs”と題し、Sing Like Talking のボーカリスト、佐藤竹善を迎え2016年にスタートしたツアー。
スタンダード・ナンバー、J-POP、原点である津軽民謡に至る公演の内容で、ジャンルを超え、和洋を融合させ、キャリアに裏付けをされた実力で、名曲達を表現してくれるステージだ。
2018年も伝統をふまえつつ時代に応じた感性で、ボーダレスに三味線という楽器や日本の伝統文化を広める挑戦を続ける上妻宏光に注目して欲しい。
写真:Wataru Nishida(WATAROCK)、Amiri Kawabe(WATAROCK)