レゲエ・アーティスト、シャギーとのコラボ!
2016年11月に13年ぶりのロック・アルバム『ニューヨーク9番街57丁目』をリリース、2017年6月にはそのワールド・ツアーで来日公演、11月にはツアーのDVD/Blu-rayもリリースされ、この1年半は新たなピークを迎えたロックなスティングに、世界中のファンがエキサイトしたのも記憶に新しい。そんなスティングから、2018年が明けると早くも新曲リリースのニュースが入ってきた。
そして、遂にニュー・シングル「ドント・メイク・ミー・ウェイト」がリリース。レゲエ・アーティストのシャギーとのコラボレーションで、カリビアン風な曲となっている。
また4月20日にはアルバム『44/876』(原題)もリリースされる予定だ。
シャギーは何度もグラミー賞を受賞している代表的なレゲエ・アーティストで、ここ日本でも「エンジェル」や「イット・ワズント・ミー」などの大ヒット・シングルで広く知られている。
スティングとシャギーを引き合わせたのは、スティングのマネージャーであり『ニューヨーク9番街57丁目』のプロデューサー、そして以前シャギーのA&Rエグゼクティヴを務めたこともあるマーティン・キーゼンバウム。スティングはシャギーの制作中の新曲を聴き、一緒にスタジオに入ることに。まずは1曲だけレコーディングする予定だったところ、この2人の熟達したミュージシャンからはリズム、歌詞、メロディが次々と溢れ出てきて、結果としてさらに多くの新曲が生まれたという。
そして数週間に亘ってニューヨークで一緒に曲を書きジャム・セッションを行う。伝統的かつ現代的なスタイルで、カリビアン・リズムとポップな要素、そしてロックのエナジーが融合した音楽が生まれた。
スタジオにはジャマイカとニューヨークのミュージシャンが参加。ロビー・シェイクスピア(スライ&ロビー)や、スティングの長きに亘るギタリストであるドミニク・ミラーもそこにいた。プロデューサーはSting International(シャギー「エンジェル」、「イット・ワズント・ミー」、「ブンバスティック」、「おぉキャロライナ!!」などを手掛けたレゲエ・プロデューサー/DJ)、エグゼクティヴ・プロデューサーはマーティン・キーゼンバウムが担当している。
スティングとシャギーは、すでに1月6日にジャマイカのキングストンで行われたチャリティ・イベント“SHAGGY AND FRIENDS”で2万人の観客を前に「ドント・メイク・ミー・ウェイト」を初披露している。このイベントの収益は、キングストンのバスタマンテ・ホスピタル・フォー・チルドレン援助のために使われる。
『ニューヨーク9番街57丁目』のワールド・ツアーが終了しても休むことなく新しい作品を作り上げていくスティング。
2018年は「ロクサーヌ」や「ソー・ロンリー」など今も色褪せない名曲を収録したポリスのデビュー・アルバム『アウトランドス・ダムール』(1978)から40年。長いキャリアの中で、クラシック、ジャズ、ミュージカルなど様々なジャンルの作品もリリースしてきたが、今回はレゲエ・アーティストのコラボレーションでまたもファンに新しい“驚き”を与える。スティングの創造力は止まらない!