異例の2年連続出演 東京力車
フランス・パリ郊外5日から8日まで開催された「Japan Expo 2018」。浅草発・現役俥夫ユニット「東京力車」が異例の2年連続、2度目の参加となり、今年も日本代表のアーティストの一組として出演した。毎年7月に開催される「Japan Expo」は、マンガ、武道、ビデオゲーム、民芸、J-POPから伝統音楽までを合わせた、ヨーロッパ最大規模を誇る日本文化のフェスティバルであり、今年日本のカルチャーを求める若者たちで大盛況となった。
東京力車は、全員現役俥夫で普段は浅草で人力車を引く<現役俥夫>のエンターテインメントパフォーマンスユニットで、今年6月には新メンバーである白上一成、田井裕一、山田和則の3名の加入を発表。2020年の東京オリンピックに向け日々浅草や東京の下町風情や文化を人力車やパフォーマンスを通じて伝えている。
今年の「Japan Expo 2018」では「SAKURAステージ」「YUZUステージ」など4日間毎日ステージに登場。和傘や扇子を使ったパフォーマンスやダンスとアクロバットを披露。「男道」では昨年よりもパワーアップしたアクロバットで現地ファンを魅了し、黄色い歓声が湧き上がった。
ステージ以外の時間ではブースで来場者を人力車に乗せて撮影するというサービスも毎日行われ、これには人力車を初めて見る外国人も大喜び。撮影希望の人で溢れブースの周りは長蛇の列となり、4日間で2000人以上の人々が本物の人力車体験をした。
4日間のライブステージ終了後、リーダーの石橋拓也は「フランスで2年連続のステージということでこんなにたくさんの人にあたたかく受け入れてもらえたことがとても嬉しい。昨年東京力車を知ってくれた人が何人もまたライブを観に来てくれたことに感動した。Japan Expoをきっかけに、2020年の東京オリンピックに向けて、もっと多くの世界中の人々に東京や浅草、人力車の魅力を伝えていきたい」と今後の活動に向けた熱い思いを語った。
今回は渡航直前に新メンバーで最年少の山田和則(20)が怪我のため出演を見送った。8月21日には彼らの本拠地である浅草・花やしき「花やしき座」でのワンマンライブも開催される。ヨーロッパ最大のイベントで貴重な経験を力にした東京力車。山田を含む5人で今後どのように飛躍していくかが注目だ。