更新日:2022年6月14日
■主題歌「新宝島」の曲名は手塚治虫マンガから
主題歌となる「新宝島」は、ジャンプの頂点を目指す二人の高校生漫画家を描いた映画「バクマン。」からインスパイアされ、「線を描く」がテーマ。「丁寧に描くよ」と歌う歌詞は、音楽家として「モノを作る苦しみ」に深く共鳴したが故に生まれました。
また、手塚治虫が1947年に発表した同名の漫画から「新宝島」という曲名がつけられました。普段漫画をほとんど読まない山口一郎が「バクマン。」音楽を担当するにあたり、様々な漫画を研究。漫画の古典として読んだ手塚治虫作品に非常に感銘を受け、この楽曲でバンドとしても新しい地平を目指したいという思いからつけられた意欲的な曲名となります。
■映画のシーンを地で行く!? 6か月の苦闘の末、生まれた楽曲
完成度を高めることに集中した結果、歌詞を書き上げるのに6か月以上の時間がかかってしまい、映画の当初の完成時期から大幅に延びてしまいました。映画でも漫画の執筆に苦悩する最高と秋人の姿が描かれますが、映画のシーンを地で行くような、長期間の苦闘の末に出来上がった力作となります。
■サカナクションが映画音楽を担当するのは初
大根仁監督の「音楽と映画が密接に結び付いた、今まで見たことのないような新しいジャンルの音楽映画が作りたい」という思いから主題歌・劇伴ともにサカナクションへのオファーとなりました。
映画音楽全般をサカナクションが担当するのは本作が初めてとなります。
主人公が漫画を執筆するペンの音がそのまま音楽になっていくなど緻密な計算のもと構築された音楽が満載。全編に音楽が鳴り渡る音楽映画に仕上がりました。
■ライブで盛り上がること必至のアッパーなロックソング
全国ツアーは即ソールドアウト、大型野外ロックフェスでは常にヘッドライナーを務めるなどライブバンドとしても高い注目を集めるサカナクション。新曲「新宝島」は力強いアッパーなロックチューンに仕上がっていて、大観衆を盛り上げること必至の楽曲です。「アルクアラウンド」「アイデンティティ」「ミュージック」といったヒット曲に続く、新たな代表曲になる期待感にあふれた楽曲となっております。
ベース草刈愛美が今年1月に妊娠を発表し現在ライブ活動休止中のサカナクション。昨年10月にリリースした「さよならはエモーション/蓮の花」以来の新曲で、バンドとして再始動となる楽曲となります。
■大根仁 監督コメント
映画「バクマン。」の企画が立ち上がったとき、内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした。そしてその直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった。
劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げてします。
いや、むしろ、サカナクションの楽曲に導かれるように、僕はこの映画「バクマン。」を作ったのかもしれません。
■山口一郎(サカナクション)コメント
今回のお話を頂いたとき、大根監督は音楽やカルチャー全般に対する感覚の似た"同じ種族"の方なので、面白いものが作れるんじゃないかなと思いました。
劇伴に関してはバンドとしては初めてのトライでしたが、映画全編にわたってずっと音楽を鳴らしたいという大根監督のイメージにしっかりと寄り添える仕上がりになったと思います。
主題歌の「新宝島」は書き上げるのにとても苦しみました。1曲を書き上げるのに6か月もかかったのは人生初めてです。なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に「自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証だ」という話を聞いて、歌詞を書くのも、まず線を引くことから始まるのでミュージシャンとして音楽を作る苦しみを、そのまま漫画家の苦しみに置き換えて曲にできないかなと考えて、今回の曲が出来上がりました。
映画の主題歌としても、これからのサカナクションにとっても自信を持ってお送りできる作品に仕上がったと思います。
■映画概要
映画「バクマン。」
監督:大根仁 主演:佐藤健、神木隆之介
10月3日(土)全国東宝系ロードショー
原作:大場つぐみ×漫画:小畑健、「デスノート」のコンビが送り出す現代の「まんが道」ともいえる「バクマン。」は、2008年より週刊少年ジャンプにて連載を開始。週刊少年ジャンプとしては異色な内容ながら、連載開始と同時に「デスノート」ファンはもちろん、サブカルチャーファン、クリエイターファンなど、一般読者から業界関係者にまで幅広い層から熱狂的な支持を受け、全20巻で累計1500万部超えの大ヒットを記録しました。
そんな「バクマン。」の映画化に挑むのは映画『モテキ』で日本映画の新たな地平を切り開いた鬼才・大根仁監督。斬新な映像技術を駆使し、全く新しい映画を魅せると同時に、少年達の成長、戦い、友情、そして恋愛、爽快感と躍動感あふれるまさに王道の青春映画として仕上げました。
週刊少年ジャンプの連載を目指す高校生マンガ家(作画担当)・真城最高(もりたか)(サイコー)を演じるのは佐藤健。佐藤演じる真城とコンビを組む(ストーリー担当)同級生・高木秋人(あきと)(シュージン)役に神木隆之介。そして、最高が恋心を抱くヒロイン・亜豆(あずき)役を小松菜奈が熱演。最高&秋人と「ジャンプ」連載をめぐり白熱の戦いを繰り広げる最強ライバル、新世代の天才マンガ家・新妻エイジ役に染谷将太。ライバルとして、そして友人として二人と張り合うマンガ家に、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時。最高&秋人の才能を見抜き、2人を支えるジャンプ編集部・服部哲役に山田孝之。ジャンプ編集部編集長・佐々木役にリリーフランキー。主人公・最高の叔父で漫画家の川口たろう役に宮藤官九郎。これ以上ない、超豪華実力派俳優陣が、個性豊かなキャラクターたちを演じます。
少年達はマンガの底知れぬ可能性に気付いた――
高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人。
ふたりの少年がコンビを組み「夢と恋」を叶えるため、目指すは「ジャンプ」の頂点。
「友情」「努力」「勝利」そして「恋」
超進化系ジャンプエンタテインメント!!
(C)2015映画「バクマン。」製作委員会
■サカナクションプロフィール
2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。
日本の文学性を巧みに内包させる歌詞やフォーキーなメロディ、ロックバンドフォーマットからクラブミュージックアプローチまでこなす変容性。様々な表現方法を持つ5人組のバンドである。2013年3月には6枚目となるアルバム「sakanaction」をリリース。バンド史上初のオリコン週間1位を記録し、トップ10にも4週連続でランクイン。今なおロングセールスを続けている。
全国ツアーは常にチケットソールドアウト、出演するほとんどの大型野外フェスではヘッドライナーで登場するなど、現在の音楽シーンを代表するロックバンドでありながら、2013年末の紅白歌合戦に出場するなど幅広い活動を行う。
音楽的な評価も受けながら「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえて表現し続けるその姿勢は、 新世代のイノベーターとして急速に支持を獲得している。
オフィシャルサイト
(サカナクションOfficial) http://sakanaction.jp/
(映画「バクマン。」公式サイト) http://bakuman-movie.com/
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