奇才の映像作家、番場秀一によるMV
2019年アルバム『STORY TELEER』でデビューした新人シンガーソングライターSano ibuki。発売となるや、早くも全国各地で大絶賛、気鋭のニューカマーの登場に反響が寄せられる中、そのデビュー作収録の「マリアロード」が今泉力哉監督の話題作映画『his』の主題歌に決定。
1月24日(金)から全国ロードショーとなる映画公開に先駆けこの度、主題歌「マリアロード」のミュージックビデオを1/23より公開した。
新作ミュージックビデオ「マリアロード」では、奇才の映像作家、番場秀一とタッグを組んで作り上げた。
凍てつく空気と静寂を感じさせる白銀の世界。そこに現る若い男女、そして交差する記憶の断片たち。
祈りが成就することを願うかの如く、想い、寄り添う。その熱量とは対極なくらい、冷たく届かないものが二人を隔てる。
厳粛な儀式が行われている様を覗いているような固唾を呑むストーリーに響く、Sanoの歌声。
胸が締め付けられる切なさと同時に、ビロードに包まれたような優しい温もりも感じさせる。
新曲「マリアロード」から新たに紡がれた、もう一つの映像作品と呼べるミュージックビデオが完成した。
映画『his』概要とコメント
2020年1月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか、全国ロードショー
【ストーリー】
井川迅は周囲にゲイだと知られることを恐れ、ひっそりと一人で田舎暮らしを送っていた。
そこに、6歳の娘・空を連れて、元恋人の日比野渚が突然現れる。「しばらくの間、居候させて欲しい」と言う渚に戸惑いを隠せない迅だったが、いつしか空も懐き、周囲の人々も三人を受け入れていく。
そんな中、渚は妻・玲奈との間で離婚と親権の協議をしていることを迅に打ち明ける。
ある日、玲奈が空を東京に連れて戻してしまう。落ち込む渚に対して、迅は「渚と空ちゃんと三人で一緒に生きていたい」と気持ちを伝える。
しかし、離婚調停が進んでいく中で、迅たちは、玲奈の弁護士や裁判官から心ない言葉を浴びせられ、自分たちを取り巻く環境に改めて向き合うことになっていく――。
【クレジット】
宮沢氷魚 / 藤原季節
松本若菜 松本穂香 / 外村紗玖良 中村久美
鈴木慶一 根岸季衣 堀部圭亮 戸田恵子
監督:今泉力哉 / 企画・脚本:アサダアツシ / 音楽:渡邊 崇
製作プロダクション:ダブ 企画製作:メ~テレ
製作:映画「his」製作委員会 配給・宣伝:ファントム・フィルム
©2020映画「his」製作委員会 (日本/5.1ch/カラー/127分)
配給・宣伝 お問い合わせ:ファントム・フィルム(向井・福田・岡部・森田・鶴田)
TEL:03-6276-4035 FAX:03-6276-4036
▷公式サイト
Sano ibuki コメント
今回「his」の主題歌を担当させて頂きました。"マリアロード"という曲です。主人公達含め、登場人物それぞれが普通という表層的な言葉の中で、本物を探す姿を音楽で表現するために模索していった末に完成した楽曲です。
今泉監督が作る世界は他人事ではないのに、近すぎない。
そんな距離感に僭越ながら近しいものを感じたこともあり、この素晴らしい作品の一部になれたことを素直に嬉しく、誇りに思います。
今泉力哉監督 コメント
主題歌をつくってもらうにあたり、Sanoさんとお話しする時間をいただいた。どんな曲にするかという話より、世の中と自分たちの音楽や映画との距離の話や、主張があるとしてもそれを強い言葉やわかりやすい言葉で届けないことの温度などについてたくさん話した。
安易な言葉での表現をお互いに苦手としていることなどを話した。
言葉って今は「刺さる」とかで修飾されるけど、「届ける」とか「寄り添う」とかそういう方がいいとか。
そしてつくっていただいた楽曲「マリアロード」は、さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった。
これからもSanoさんの曲を聞いていきたいと思う。
宮沢氷魚 コメント
初めて聴いた時、とても感動したのを覚えています。優しいメロディ。そして、それに乗った暖かい歌詞。
『his』のストーリーに寄り添うような内容にグッと来ました。
迅と渚が共に想い合う絵が浮かんできます。